仕事 と 介護
↑ 8月29日の花は「キンセンカ」
〔オレンジ色〕
「別れの悲しみ」「失望」「寂しさ」「静かな思い」
〔黄色〕
「献身」「慈愛」「乙女の姿」「変わらぬ愛」
先日、同じ仕事をしていた友人に
ランチがてら久しぶりに会い
お互いの近況報告をしました。
彼女は子育てで悩み
自分の病気で悩み
それでも家業の仕事を続け
病気のお母さんの食事や病院の付き添いなども
一手に引き受けています。
よく
「子育てが終わったら介護」
と言いますが、
お互いそうだよね、と納得。
彼女は家業なので、
仕事を辞められませんが
でも、お母さんの通院や入院時の送迎など
やはりもう少し時間は欲しい、とのことでした。
介護…
ところで、
「介護離職」はしないほうがいい
という話しもよく聞きますし、
私も言われました。
自分の経済生活のことを考えれば
仕事を続けるべき、と理解します。
ただ、
「介護」をするそれぞれの家庭によって
状況は全く違う、ので
相談されていなければ
安易に口にしないほうがいいと思うのです。
収入だけの問題ではないので…
仕事 と 介護 について
彼女は、
家族の協力を得られています。
私の場合は、家族の協力は一切なく
私1人にすべてがかかっていました。
母の食事も病院の送迎も、入院の手続き、
先生のお話し、手術、退院手続き
リハビリの送迎。。。
もし、仕事をしていたら…
私の仕事は、
人がたくさんいる会社ではなく、
1人で切り盛りしている仕事でした。
私が休みの日だけ、留守番に来てくれる
パートさんがいるだけでした。
介護をする人が
大きな会社にお勤めしているわけではなく、
それぞれの仕事の形態があり、
介護する家族にもまた、それぞれの形態があり
一概に「介護離職しないほうがいい」というアドバイスは
相手を傷つけることにもなりかねない、と思うのです。
家族に介護が必要になったら
介護が長期にわたるようであれば
自分も仕事を辞めずに
家族やヘルパーさんの力を借りることも
考えられるでしょう。
また、急に介護が必要になった時
どれくらいの手が必要なのか
これからさらに悪くなるのか
それともこのまま現状維持なのか、
それによって、自分の仕事をどうするか
考えることができます。
どんな人も、あとさきを考えず、
介護のためにパッと仕事を辞める、
ということは考えられず、
「介護離職」をした人は、
悩んで出した結論だと思います。
その結論は尊重してほしいと思います。
彼女は、長期を覚悟しているので
家族と話し合い、
みんなで分担してシフトを決める、など
彼女じゃなくてもできることを
手伝ってもらうことにしたそうです。
介護のプロに相談
もし、介護と仕事のバランスで
悩んでいる方がいれば、
「介護離職」という結論を出す前に
…介護のプロに相談したほうがいいよ、
とアドバイスをしてほしいなと思います。
介護のプロは、介護だけではなく
10人10様の家族を見てきているので
仕事や家庭環境など、細かに話し、
どれだけサポートしてもらえるか、と
いろいろ相談に乗ってくれます。
選択肢を並べたうえで
「介護離職」をするのかしないのか、
自分で選択することができます。
介護離職して
私は、失業保険や在宅での仕事があり、
そのうえで「介護離職」を選択したので
母の通院や、習い事などの送迎もできました。
母は、具合がわるくなってからは
あっという間に旅立っていきました。
最期の親の教えは死、とするなら
それもしっかりと受取り、
見届けることができました。
私にとって「介護離職」という選択は
間違っていなかった、と思っています。
✥昨日よりも今日
「ありがとう」の笑顔をふやしましょう!
最後までお読みいただき
ありがとうございました。