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お寿司のネタのハナシ


 日本人なら好きなお寿司のネタの一つはあるだろう。サーモンやいくらなどが人気なイメージ。ツウな人はえんがわとか言ってみたりするんだろう。

その中でも私の好きな寿司のネタは絶妙にカッコいいと思っている。激シブ。何がいいって奇を衒ってる感もないし、だからといってベタすぎない。
スニーカーでいえば、ナイキやコンバースじゃなくてあえてミズノを履いている感じ。

そんな私の好きなお寿司のネタ。それはつぶ貝だ。まあ何がカッコいいのか異論はあると思うが、つぶ貝が大好き。ちょうどいいコリコリとした弾力性。食べた瞬間に広がる微かな甘みと磯の香り。淡泊でどの調味料にも合わせてみせますよといったユーティリティ性もまたいい。調味料に包まれているようで、つぶ貝が包んでいるのだ。


たまに友達や会社の同僚と、好きなお寿司のネタの話をする時がある。すると私は自信に満ちた表情でつぶ貝と答える。まるで何かを成し遂げたかのように。それくらいつぶ貝に対して絶大なる信頼を置いている。


ちょっとまてよ。これはつぶ貝が好きだという自分に酔っているだけではないのか。


よくよく考えるとお寿司以外では食べないし、わざわざ自分で取り寄せているほどでもない。ましてや、つぶ貝の捌かれた後の中身の部分しか見たことない。私は粋なつぶ貝に頼り過ぎていたと反省。いや猛省するべきだなと。

まずはアマゾンでつぶ貝のスモークやつぶ貝チャンジャなどの、変わり種つぶ貝を注文するところから。


自分の浅ましさを痛感するとともに、また新たにつぶ貝の表情を知ることができそうでワクワクしてきたぞ。


ありがとう。つぶ貝。


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