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帰省

先日の三連休に大阪に帰省した。
その時に久しぶりに地元の友達に会った。

地元の友達は、小中学校をともに過ごした近所の友達の仲良し5人組。
当時は公園で野球したり、カラオケしたり、ミナミに古着を買いに行ったりなど、ごく一般的な青少年期を過ごしていた。別々の高校に進学しても、この遊び方は変わらなかった。大人になって結婚して子供ができても、ずっとこの5人で遊んでいるんだろうなと思っていた。

だが大学に入って以降、ぼくはこの友達たちと自然と離れていくことになる。歳を重ねるにつれ、より趣味、嗜好が合う友達とつるむようになった。そしていつしか年に一回の正月だけしか会わないようになった。

誰かが言っていた。地元の友達なんて偶然近所で生まれて、出会った人達なんだから趣味なんて合うわけがないと。このだれが発信したのかもわからない言葉に強く影響を受け、趣味が合う友達こそ本当の友達=親友だと勘違いしていた。無意識に友達を優劣をつけていたのかもしれない。

そんな友達と会うきっかけになったのが、三連休の最終日のことだった。母にランチに誘われ、なんとなく地元の友達とよく通っていたカフェに行きたくなったので、そこでランチすることにした。そのカフェはアメリカにちなんだヴィンテージグッズが多く装飾されている店で、思春期真っ只中の僕たちは、そこでランチすることがイケてる思っていたのだ。

懐かしのカフェ

だが、当時の会話のはモテない童貞男子の会話そのもの。
クラスのあの子が可愛いだとか、あの店員さんのおっぱいがでかいだとか、家庭科の先生はおそらくノーブラだとか。4割くらいはおっぱい関係の話をしていたと思う。

そんな他愛もない日々を懐かしく思い、久しぶりに自ら連絡を取ってみることにした。当日の夜に連絡したのにも関わらず、すぐに3人も集まり銭湯にいくことになった。

昔と比べるとだいぶみんな変わっていた。結婚して子供がいる子もいれば、マンション買ったという子もいた。話の内容も、仕事やNISAの話もしたし、おっぱいの話がハプニングバーの話になった。
みんな変わっていたが、居心地の良さだけは全く変わらなかった。全員が気を遣わずに自然と会話が展開されていく感じ。久しぶりに酒も飲まずにこんなに楽しいのかと思った。

趣味嗜好が合う友達と遊ぶことはもちろん楽しい。だが、偶然近所で仲良くなった価値観の異なる友達と遊ぶことは、大人になって考えが凝り固まりつつある今だからこそ非常にいい刺激をもらえる。


近いうちに大きい山に登ろうと約束してバイバイした。


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