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人が減っていく社会の未来

今日はいつもの介護関連の記事ではありません。興味の無い方はスルーして下さい。

最近つくづく思うのですが、今の日本は本当に危機的状況にあると思います。理由は人口が減っていくからなのですが、その減り方がコロナ騒動後さらに加速しています。

ここでは不自然に増えた超過死亡の原因について書くつもりはありません。

ただ、人が居なくなる事の深刻さを田舎育ちで今でも田舎と関わって暮らしている私は強く感じています。

例えば、私が育った村には小学校がありました。しかし今は廃校になってしまいありません。

理由は勿論生徒が少なくなってしまい、近隣の他の小学校と合併せざるを得なかったからです。

私は普段は大阪の団地で暮らしていますので、すぐ近くに小学校も中学校もありますし、団地の中の公園では子供達が沢山遊んでいます。

毎日意識しなくても子供の姿を見ることが出来ますし声を聞くことも出来ます。

これがいかにありがたい事か、しっかり意識して暮らすべきだとここ数年の人口の減り方を見て強く思うようになりました。

例えば、田舎の過疎の村ではどこを見渡しても子供の姿はありません。

かつては美しい棚田や畑だった場所も、ただの荒れ地になっています。

私の故郷に限らず、地方の過疎の村はこのまま何もしなければ、いずれ消えて無くなるのを待つだけの存在になってしまっていますし、その状況は加速しています。

いくら少子化対策をやった所で、この先人口が増えることはもう無理だろうと思います。

今を生きる多くの人は、資本主義で成り立つ現在の社会が当たり前に続くと思っているかもしれません。

しかし消費を前提に廻っていく資本主義のしくみでは、この先の人口減少社会を豊かに暮らす事はかないません。

いくら良い商品を作ってもそれを買ってくれる人が居なければ成り立たないですから。

恐らく多くの人が考えるよりも劇的に速いスピードで今の社会の仕組みは壊れていくと思います。特に政治家などエリートのレベルが低い日本ではその傾向が強いと思います。

ただ、資本主義が成り立たないと言うことは、つまりお金に支配された社会が終焉を迎えるという事だと、少し期待を込めて思っています。

大量生産大量消費が完全に終わった世の中では、身の回り品をある程度手作りする様な暮らしに変わっていきます。

例えばスーパーマーケットは薄利多売のビジネスモデルですが、人が減り「多売」出来ない社会では、多くの流通業が成り立たなくなるでしょう。

そうなれば食料も狭い範囲での流通になるでしょうし、ある程度は地域で自給する事になるでしょう。

イメージ的には江戸時代の様な小さな「国」の単位で社会を作り直す事になると思います。

今の暮らしとは随分違った社会が出現するのではないでしょうか。

そんな社会では、自然との付き合い方も変わります。地域の食料を地域で賄うとなれば、今よりもずっと農業に携わる人が増えるでしょう。

日々、大地を耕しながら地域の人達とつながりながら暮らす生活は、今のような物質的な豊かさは望めないかもしれませんが、心安らかに暮らせる社会になるのではないでしょうか。

そういった社会は、競争社会ではありませんから心に余裕が生まれ、芸術や文化も花開くと思います。

私の様なアラ還世代がそうした社会を目撃出来るかは分かりませんが、これからの未来を作る役割を担う若い人達は、大きな社会的転換点に自分たちがいるのだと自覚して、希望を持って生きていって欲しいと思います。


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中嶋洋二郎
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