法学部生の頂点は法曹
法学部生みなに訴えたい。法学部生なら司法試験を目指すべきだと。たとえ、合格できなくても、目指す意味があることを以下述べる。
・やることが明確
大学生になって、いざ頑張ろうと思っても何を頑張ればいいのかわからなくなることもあるだろう。講義を真面目に受けても何かフワフワして身になった気がしない。高校までの受験勉強とは異なり、大学合格という明確な目標もなければ、(GPAはつくものの)、頑張った分の成果が顕在化しにくい。そもそも、周りがみなGPAに固執しているわけでもないため、模試で好成績を収めたときのような達成感を味わうことも少ないかもしれない。
だからこそ、法曹を目指すことをお勧めしたい。法曹志望は、司法試験合格という共通の目標に向かって鎬を削っている。予備校等の模試を受ければ、成績だってつく。何より、目指す目標が固まっているから、あとは頑張るだけである。
やる気はあるけど、何をやっていいかわからず、燻っているそこの法学部生よ、ぜひ司法試験合格を目指してはいかがかな。
・学校の成績で無双できる
司法試験合格を目指せば、自ずと法律科目を学修することになり、学部で学修する範囲は当然網羅することになるし、内容も高度なものとなるため、学部の期末試験が楽になるだけでなく、良い成績を意図せずとも取れるようになる。学部の期末試験対策が全く不必要にはならないかもしれないが、司法試験合格のための学修という貯金があるから、少ない努力量で済む。また、本気で司法試験合格を目指し、毎日勤勉に努めれば、周りとの学生との実力の差に驚くことだろう。多くの大学では、成績評価につき上位10%のみ最高評価をつけるといった方式を採用しているところが多いと思う。そうなってくると、(尖った言い方をすれば)、実力のない周りの学生は、自分が良い成績を取るためのカモにしかみえない(笑)。
今夏から目指しても遅くはない。今から頑張れば、後期の期末試験での無双は確かなものとなる。
なお、司法試験にない法律科目は意味ないと思った方もいるだろう。そんなことはない。司法試験で課される法律7科目は、法学の基礎であり、これらをしっかりと学修することで、そこで学んだ考え方や思考法を他の法律科目に活かすことができる。いわゆるリーガルマインドの構築といってもいいかもしれない。
もっといえば、法の専門家である裁判官や検事や弁護士も、あらゆる法律を理解しているわけではない。この世には、実に多くの法律が存在し、全てを理解することは不可能に近い(というか非効率的すぎ)。彼らは、問題になった場合に初めて、今まで知らなかった法律を参照することもあるが、今までの学修や知見によって、その法律を読めば、その場で大体は理解できる。さらに、その法律について詳しく書かれている本を参照すれば、大体のことは理解ができる。
・就活に活きる
まず、司法試験に合格すれば、大学生の多くが経験するような就活をスルーできる。弁護士は多くなったといわれるが(そもそもこんなこと言っている奴ってだいたい業界を知らない素人だよね)、就活のそれと比較すれば少数で何百倍(?)もの倍率を競う就活とは一線を画す。
それに、法律事務所の就職は一斉スタートとかないから、コネを作り、就活なんてほとんどしない人もいるし、就活とは違って法律事務所とその人の相性が採用にあたっては重視される。
では、本題に戻ろう。司法試験合格できなくても、それまでに培った知識や知見は無駄にはならない。むしろ、武器になる。大体の学生(文系に限る)、TOEICや各種資格勉強を頑張っていて、そいつらが、就活の際のライバルになるわけだが、TOEICや各種資格勉強は誰でもやっているから、そんなにアピールポイントにならない気がする。他方、資格は持っていないものの、司法試験に向けて勉強していれば、自ずとリーガルマインドが養われ、面接の際に、皆が持っていない法的視点から回答することができ、周りとの違いを出せる。法律も勉強するということは、様々な法的思考法を学ぶことを意味し、法律学しらない者にとっては、ハッとさせられるような回答になることが期待できる。
・法曹は潰しが効く
この話を聞いて、「俺は弁護士に全く興味がわかない」と思った方を多いだろう。誰も弁護士になれといっているわけではない。法曹資格を取った上で、企業家になっている人や政治家になっている人など様々な分野で活躍されている。その際に、法曹資格を持っていること(法律を学んでいること)はプラスに働くものと思われる。例えば、何か企業する場合にも、様々な法的障壁が存在する場合が多いが、そのような壁があることを的確に捉えて解決策を自分で見つけることもできよう。また、運営についても、法的視点から、あらかじめ問題になりそうなことを予防することで円滑な企業経営をすることが可能になるのではないか。
・最後に
これを聞いて、「俺は法学部じゃないし」と思った方がいるかもしれない。司法試験は誰にでも開かれた試験であり、法学部かどうかは関係ない。少しでも興味が湧いたなら、行動することをおすすめする。どう行動すればいいかについては、後日、詳述する。