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なんだか幸せな帰り道

何故か?知らない人から声をかけらることが多いわたし。
道を聞かれたり、たまに店員さんに間違えられたり…

この間ドラッグストアでヘアカラー剤を選んでいた。
そしたら知らない女性に声をかけられた。
「老眼で視えないのよ…これは櫛で塗るやつなのかしら?どれがいいのか、わからないのよ…」
たしかに、これだけ種類があったら、どれが良いのかわからないよなあ
自分のわかる範囲で教えたのだが、薬剤のことなので「店員さんの方が詳しいですよ。呼びましょうか?」と聞いたら
「いえ、大丈夫よ。忙しいのにごめんなさいね
…」
と言われたので
「いいのが見つかるといいですね。」と言って、わたしは自分の買い物を続けた。

会計を終えて、お店から出て
「さっきの人、いいの買えたかな?」なんて思っていたら、近くに居た散歩中の犬が、何故だか、とてもキラキラした目でこちらを観てきた。
頷いているようにも見えて、こちらも思わず笑った。
とても不思議に思った。

自分なりに思ったのは、何かをきっかけに話しかけて来る人は(多分だけど)道が知りたいとか、分からないから教えてほしい(それもあるけど)それよりも、誰かと話したかったんだと思う。

今の時代の日本では知らない人に話しかけるというのは、なかなかリスキーでもある。
だから話しかける側も、かけられる側も気を付ける必要はあるだろう。

でも、なんとなくだけど、寂しさを感じている人はとても多い。
みんなそうだよね、きっと。

だから、自分に余裕がある時には、話し相手になった様な感覚で、少し話を聞くようにしている。

必ずしも役に立てるとは限らないけれど、どこかでその人のプラスになっていたら嬉しいと勝手に思っている。

目を輝かせて頷いていたあのワンちゃんは、もしかしたら、何か見抜いていたのかもしれないね。
そしてわたしも思わず笑顔になれたので、なんだかとっても幸せな帰り道だった。

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