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図書館は思想の動物園 そこはえらく静かな動物園 そこいらの動物園なんかより たくさんの動物がそこにはいるのに パンダフィーバーが起こるみたいに その動物園でも、ときによってブームは違う 情報の世紀キャンペーン 映画の原作キャンペーン 年末年始キャンペーン 番号で管理された檻の中で動物たちは静かに、いる もしも、この動物たちに鳴き声があったら ここは、とてもいられた場所じゃないだろう もしも、この動物たちに手足が生えていたら みんな両手を広げて背伸びをして 今みたいに
三分で作れる幸せ いったいどれだけの情熱が注ぎ込まれたのか インスタントは決して、インスタントにはできない
各駅停車。 欲望発、絶望経由、約束された幸せ行。 目的地、考えているうちに三行目、到着。
可能性だ。 言葉はまだ創り出せる。 そして、きっと、届く。
今日も書くことがある 昨日とは違う書くことがある いったいこれはいつまで続いてくれるんだろう 僕が消えてなくなるまで続いてくれるんだろうか 僕の履いてるジーンズのポケットはせいぜい四つ 使わない無意味なポケットをいれると五つか六つ 僕の書斎の引き出しも同じく四つ パソコンを出し入れするところをいれると五つ 入るものも出てくるものも限られている 本当に必要なものしかそこには入れない でも、僕の頭は違う モノをいれる引き出しはやけに少ないくせに つぎからつぎへ、でてくる、で
誰にやめなさいと言われても 道がいかに険しいかを知っても 表現者は止まらない そんなことをしてる場合じゃないとしても 本来、はばかられるようなことだとしても 表現者は止まらない 理由という言い訳はない しょうがないというのが一番ただしい 表現者は止まらない 一歩を踏み出そうとしている時 わけもなく踏み出してしまったとき あなたは表現者になろうとしている
嘘だ、僕は嘘ついている もやもやが心地よいわけがない 言いたいことは確かにある でも、目には見えない 体ではつよく感じている 胸のまん中にそれはいる この感覚の呼び方を もやもやと呼ぶ以外にしらない そいつは物を言わない そいつは目に見えない しかし、存在している 少なくとも、僕はそう信じている 勘違いではないはずだ そいつは温度をもっている ふと、そいつがいなくなると 僕は必死になってそいつを探す いたはずのそいつがいなくなると すごくあせる 勝手にいなくなってくれる
僕が言葉を紡ぐとき たしかにそこには誰かがいる この思いを届けたい誰かが それは実態もなければ形すら見えないという なんとも不思議な存在なのだが 「いない」とだけは言えない つまり、それはいる 一方で僕が言葉を紡ぐとき そこには誰もいない たった一人、僕は言葉を紡いでいる たった一人でも言葉を紡ぎ続けられるのは いないけどいる誰かのおかげ 僕は思う その誰かはもしかしたら僕なのかも 知らない僕のために僕は書いているのかも いや、でもちがう 僕であって僕でない
誰に頼まれたわけでもなく 毎日詩を書いている。 誰に頼まれたわけでもなく 毎日本を読んでいる。 時々わからなくなってくる。 なんのために、なんの為に。 時々わからなくなりながら、 明日もきっと詩を書き本を読む。 なんの確証もないけれど、 なんだかそれが良いような気がして。 これから僕の人生がどんなことになったとしても それだけはなんだか良いような気がして。 迷っています。もやもやもしています。 でも、これは僕にとって最大限の肯定なのです。 満足いく人生でも、 充