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オーストラリアで介護キャリアをスタート!学校探しのポイント徹底解説

僕は25歳から27歳までワーホリでオーストラリア留学した経験があり、オーストラリアと日本の介護の違いを知りたくて現地の学校に通い資格を取得しました。その経験をnoteにシェアして料金、取得期間、勉強内容などを伝えていこうと思います。
オーストラリアで日本人が介護士の資格を取得するための一般的なプロセスを紹介します。

1. ビザの取得
介護の資格を取得するためには、まず適切なビザを取得する必要があります。以下のビザが考えられます。

- 学生ビザ(Subclass 500)
フルタイムのコースに通う場合に必要です。学生ビザでは、週20時間までの就労が許可されており、夏休みなどの休暇中はフルタイムで働くことが可能です。

- ワーキングホリデービザ
(Subclass 417/462)

短期間の勉強(最長4ヶ月)と仕事を両立させたい場合に利用できます。

2. 教育機関の選択
介護資格を提供する教育機関を選びます。オーストラリアには多くの認定教育機関があり、TAFE(Technical and Further Education)や私立の専門学校などで資格コースが提供されています。

主なコースには以下があります:
- Certificate III in Individual Support (Ageing, Home and Community)
基本的な介護の資格。最も多くの人が最初に取得する資格です。

- Certificate IV in Ageing Support
より高度な介護の資格。リーダーシップスキルなども学べます。

- Diploma of Nursing
看護師としての資格。介護助手や登録看護師として働けます。

3. コースへの申し込み
選んだ教育機関のウェブサイトまたは直接連絡して、コースに申し込みます。申し込みには、以下の書類が必要となることが一般的です。
- パスポートのコピー
- 英語能力証明(IELTSなど)
- 過去の学歴証明書
- 申込書
- 健康保険証明(OSHC)

4. 英語能力の証明
多くの教育機関では、英語能力証明(IELTS、TOEFL、PTEなど)の提出を求められます。一般的には、IELTSのスコアで総合バンドスコア5.5以上が必要とされます。

5.コース受講
コースに合格し、必要な授業料を支払うと、正式にコースを受講できます。コースには教室での講義と実習が含まれます。通常、実習は介護施設などで行われ、現場での実務経験を積むことができます。

6. 資格の取得
コースを修了し、すべての要件を満たすと、資格が授与されます。Certificate III in Individual Supportなどの資格を取得すれば、オーストラリア国内で介護士として働くことが可能です。

7. 就職活動
資格を取得したら、介護施設や在宅介護サービスなどで就職活動を行います。多くの介護施設では、資格を持つ人材を積極的に採用しています。ビザの条件を確認しながら、就労ビザへの切り替えを検討することもあります。

8. ビザの更新または変更
介護士として長期的に働きたい場合は、適切なビザを取得する必要があります。たとえば、雇用主提携ビザ(Subclass 482)や永住ビザ(Permanent Residency: PR)の申請を検討することができます。

続いて、オーストラリアで介護士の資格を取得するための費用や期間、生活費、そして学生ビザでの就労制限に関する追加情報を以下にまとめました。

学費
介護士の資格を取得するためのコースの学費は、教育機関やコースの種類によって異なりますが、以下が一般的な費用の目安です。

Certificate III in Individual Support

 約AUD $5,000〜$15,000
(約47.5万円〜142.5万円)
 期間 約6ヶ月〜1年

Certificate IV in Ageing Support

約AUD $7,000〜$18,000
(約66.5万円〜171万円)
 期間 約1年〜1年半

Diploma of Nursing
約AUD $15,000〜$30,000
(約142.5万円〜285万円)
 期間約1.5年〜2年

生活費
オーストラリアでの生活費は都市によって異なりますが、シドニーやメルボルンなどの主要都市では高めです。生活費の目安は以下の通りです。

家賃 月額AUD $800〜$2,500
(約7.6万円〜23.75万円)

食費 月額AUD $400〜$800
(約3.8万円〜7.6万円)

交通費 月額AUD $100〜$200
(約9,500円〜1.9万円)

その他(通信費、光熱費、雑費)
月額AUD $200〜$500
(約1.9万円〜4.75万円)

合計で、月額AUD $1,500〜$4,000
(約14.25万円〜38万円)程度が必要です。

資格取得後、実務経験を積むことが推奨されます。オーストラリアでは資格を得た後すぐに働くことが可能ですが、経験を重ねることでより良い職場での就職が期待できます。

学生ビザで働ける時間の制限

オーストラリアの学生ビザ(Subclass 500)では、授業期間中に週20時間までの就労が許可されています。また、長期休暇中(学期休みなど)にはフルタイムで働くことが可能です。

そして、次にオーストラリアで介護の資格を取得するための学校の探し方を紹介します。以下の方法や手順を参考にしてください。

1. インターネットでリサーチ
まず、オンラインで情報を集めるのが最も手軽で効果的な方法です。

GoogleやYahooなどの検索エンジン
「オーストラリア 介護 学校」や「Australia aged care course」などのキーワードで検索すると、多くの選択肢が表示されます。
 
Study in Australia公式サイト

オーストラリア政府が運営する留学生向けの公式サイトには、認定教育機関の情報が掲載されています。[Study in Australia](https://www.studyinaustralia.gov.au/)で検索を始めるのがおすすめです。

2. 教育エージェントの利用
留学エージェントや教育エージェントは、学校選びや入学手続きなどのサポートを提供してくれます。

日本にあるオーストラリア留学専門の
エージェント

日本語でのサポートが受けられ、ビザの手続きや住居探しも一緒にサポートしてくれる場合が多いです。

オーストラリア現地のエージェント

現地情報に精通しており、最新の学校情報やコースについて詳細に説明してもらえます。

3. オーストラリアの教育機関のウェブサイトを直接確認
特定の学校やコースに興味がある場合、教育機関の公式ウェブサイトを直接訪問して、コース内容、学費、入学要件などを確認します。

TAFE (Technical and Further Education)
各州ごとにTAFEがあり、多様な職業教育を提供しています。TAFEは信頼性が高く、コースの質も保証されています。

TAFE(Technical and Further Education)は、オーストラリアで職業教育と訓練を提供する公立の教育機関です。日本で言うと「専門学校」に似た役割を持っており、実践的なスキルを習得することを目的とした多様なコースを提供しています。

TAFEの特徴
実践的な教育

TAFEは、理論だけでなく実践的な技術やスキルを学べる場所です。例えば、介護、料理、エンジニアリング、ITなど、実際の職場で即戦力となるスキルを習得できます。

幅広いコース
TAFEでは、Certificate(証明書)からDiploma(ディプロマ)、Advanced Diploma(上級ディプロマ)、さらに大学と提携している場合は学位(Bachelor’s degree)まで、多様なレベルの資格を取得できます。これにより、自分のキャリアや興味に合わせた学びが可能です。

柔軟な学び方
フルタイムやパートタイムでの学習が可能であり、働きながら学ぶこともできます。多くのコースは、オンライン学習や夜間授業など、ライフスタイルに合わせて選べる柔軟な学び方を提供しています。

全国展開
TAFEはオーストラリア全土にキャンパスを持っており、各州に複数のTAFE機関があります。州ごとに運営されていますが、提供されるコースは全国的に認知されているため、どの州でも学んだスキルを活かすことができます。

留学生にも人気
オーストラリアには多くの留学生がTAFEで学んでおり、介護やビジネスなどの分野で資格を取得しています。英語力を向上させながら、将来のキャリアに直結するスキルを身に付けられるため、非常に人気があります。

4. 口コミやレビューを参考にする
実際にその学校で学んだ人々の口コミやレビューを参考にすると、リアルな情報が得られます。

SNSや掲示板
FacebookグループやRedditなどのオンラインコミュニティで、留学生の体験談を探したり質問したりできます。

Googleレビューやその他のレビューサイト

学校やコースについての評価を確認できます。

5. オープンデイや留学フェアに参加する
多くの教育機関がオープンデイや留学フェアを開催しており、そこで直接情報を得ることができます。留学エージェントが主催するフェアに参加するのも良い方法です。

6. 現地訪問
もし可能であれば、オーストラリアに実際に行き、学校を訪問して施設や環境を確認するのも良い方法です。直接スタッフに質問したり、現地の雰囲気を感じたりすることで、学校選びに役立つ情報が得られるでしょう。

僕の場合はワーホリビザで渡航していましたので4ヶ月以内に資格取得、卒業できる学校を探していました。ワーホリビザがあるのにわざわざ学生ビザに切り替えてまで学校に行きたくないと思っていました。現地のエージェントに聞きましたが、エージェントが紹介できるのは主要都市にある大きな学校で、期間は最低1年かかるとのこと。しかも、入学のためには英語のテストが必要で、語学を学ぶために必要な英語力があるか証明しなければなりませんでした。しかし、たまたま知り合った台湾人の女の子にワーホリビザでいける介護の学校を探していることを伝えるとラッキーなことにその子が行っている超ローカルな学校を紹介してもらうことができ、結果4ヶ月で資格を取得しました。
費用は4ヶ月で2800オーストラリアドルで、地元の介護施設へ、インターシップにもいけました。ローカルなので、生徒はオーストラリア人のみ、先生もスーパー早いオーストラリア英語を話しており授業に着いていくのにとても苦労しましたが、クラスメイトと先生のおかげで無事卒業することができました。
いい経験になりました。

まとめ
オーストラリアで介護の資格を取得するための学校探しは、インターネットでのリサーチ、教育エージェントの利用、口コミの確認などを組み合わせることで効果的に行えます。自身の目的や条件に合った学校を選ぶために、しっかりと情報収集を行うことが重要です。

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