
オーストラリアのファームで遭遇したトラブル実例集
僕が実際オーストラリアにワーホリ中、ビザを延長するためファームで働いていた時の経験談です。
ファームはとてもたくさんあって、時給制のファーム、歩合制のファームなど様々でした。今回はファームで起こったトラブルや友達から聞いたトラブルをまとめさせてもらいました。セカンドビザを取ろうと考えている方は今後トラブルに巻き込まれないように注意してください。
1. 給料未払い・遅延
ファームで働く際に最もよく聞かれるトラブルです。契約内容を明示されず、働いた分の給料が支払われない、あるいは支払いが遅れることがあります。特に現金での支払いが多い場合、証拠を残すのが難しいため、後々トラブルになりやすいです。
2.労働条件の悪化
オーストラリアのファームでは、最低賃金が法律で定められているにも関わらず、それを下回る賃金で働かされるケースがあります。また、過剰な労働時間や休憩なしでの作業を強いられることも問題です。労働者が過労で倒れる事例も少なくありません。
3. 住居環境の悪さ
ファームが提供する住居の環境が劣悪であることがあります。狭い部屋に多人数を詰め込んだり、衛生状態が悪かったり、インフラが整っていない場合もあります。また、特定の住居に住むことが条件とされ、引っ越しが自由にできない状況もトラブルの原因です。
4. 中間業者(コントラクター)の問題
中間業者(コントラクター)が間に入ることで、給料の一部が不正に引かれたり、業者が突然姿を消して給料が支払われないケースもあります。信頼できる業者を見つけるのは難しく、特に言葉が不自由な外国人労働者は騙されやすいです。
5. 安全対策の不備
ファームでの仕事は危険を伴うことも多く、適切な安全対策が取られていない場合、怪我や事故が発生しやすくなります。特に農機具や高所作業などでは十分な注意が必要です。しかし、労働者に対して十分な訓練や装備を提供しないファームも存在します。
6. 人種差別やハラスメント
一部のファームでは、外国人労働者に対する人種差別的な発言や扱いが問題となることがあります。また、職場内でのセクハラやパワハラも報告されています。これらのトラブルは特に報告しにくく、解決が難しいことが多いです。
7. ビザに関する問題
ファームでの仕事はビザの延長に必須ですが、ビザ延長のために必要な労働証明書が偽造されるケースや、適切な労働時間が満たされていないのに書類を発行されることがあります。これにより、後にビザが取り消されるリスクが生じることもあります。
これらのトラブルを予防するためには、以下のポイントに注意することが重要です。
契約内容を確認する
書面で契約を交わし、給料や労働条件を明確にしておくことが大切です。
信頼できるファームやエージェントを選ぶ
口コミや評判を確認し、信頼できるところで働くようにしましょう。
労働時間や給料の記録を取る
自分で働いた時間や給料の記録を残しておくことで、トラブルが起きた際に証拠となります。
僕が1番お勧めする対策は英語の勉強です。騙してくる人たちはあなたのことをどうせ英語が分からないから説明しなくてもいい、抗議してこないと舐めています。また、ファームの情報を得る時に英語が話せるとヨーロッパから来ているワーホリ勢から情報を得ることができます。彼らは英語教育が整っているのである程度英語が話せる人が多いです。そのため、悪徳のファームで働いていたという話を聞いたことがありません。むしろ、条件がよく給料も高い仕事を知っています。また、英語で求人募集の記事を読むことができれば、直接テキストを送って雇い主にコンタクトを取ることもできます。
そして、悪徳ファームで働いてトラブルが起きても政府に訴えかけることができます。当時一緒に住んでいた日本人の男の子は辞めたファームで給料未払いでしたが、政府に訴えかけ未払いだったお金は戻ってきたそうです。
英語は一夜にしてペラペラにはなれませんので小さな努力の積み重ねが大事になってきます。今日から英語の勉強をコツコツ行うことをおすすめします。
さて、ここからは僕がオーストラリアでワーホリビザを延長するため、ファームで働いていた際のトラブルについてお話しします。
僕は、オーストラリア人家族の家に住みながらパイナップルファームで働いていました。しかし、友人と一緒に住みたいという理由で引っ越しを決めたところ、家主である「お父さん」と問題が発生しました。お父さんは家を出ていくならファームの仕事を辞めなければならないと言い出したのです。
お父さんはファームのボスではないので仕事を辞めさせる権限はないはず。お父さんが仕事を紹介してくれたことはすごく感謝していますが、引っ越しを理由に辞める必要はないと思いました。そこでファームのマネージャーに相談すると、「住む場所は関係ないから引っ越せばいい」と言われました。安心してお父さんに報告したものの、「マネージャーの言うことは信用できない」と怒られ、さらにはコロナの感染リスクを理由に引っ越しを阻止しようとしてきました。他の家に引っ越すと働いているパイナップルファームにコロナ感染を広げてしまうリスクがあると言われました。それは、引っ越しても引っ越さなくても同じでは?と思いましたが、、、。
結局、ファームのスタッフであるジョニーに相談したところ、彼も同意見で、「お父さんは家賃収入が減るのを嫌がっているだけ」と言われました。お父さんはたくさんのワーホリ留学生に自分の家に住むかわりに仕事を紹介するということを何十年もやっています。僕の他にもワーホリ留学生がお父さんの家に住んでいてみんなファームの仕事を紹介してもらっていました。ただし、お父さんとの間にそのような契約があったわけではありません。ジョニーがボスに確認してくれたおかげで、無事に引っ越しができましたが、お父さんとは距離ができてしまいました。
そのオーストラリア人家族とは引っ越す前は仲が良くて車の修理を手伝ってもらったり、家のお手伝いしたり、お話をしたりお世話になったことがたくさんあります。優しかったので罪悪感もありましたが、自分がおかしいと思ったなら行動すべきだと思い結果として、新しい家に引っ越しました。ただ、かつての仲良しだった家族との関係が崩れたことは悲しかったです。
いかがでしたでしょうか、ファームの仕事は星の数ほどあります。特に田舎の方は求人広告を出していないだけで人手不足で困っている農家はたくさんあります。たくさんの情報収集をすることでいいファームで働ける確率が上がりますので頑張ってください。
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