春錯乱

米を研ぐ水は冷たい別に死にたいとは思わないけど生きる事がどうでもよくなる三月某日家族の為に米を研ぐ夜になると悪い事ばかり思いつく深刻さばかりが濃度を増し答えが出る前に朝が来てしまう
米を研ぐ生きる事を諦めたくせに米を研ぐ予約録画をする目覚ましをかける自己の矛盾に吹き出してしまう
自分の足の裏を自分で掻いてゲラゲラ笑う久しぶりに声を出して笑った米を研ぐ
爪先が紫色になっても気にせずに昔よっちゃんからパクったキン消しも母親の財布から盗んだ千円札もこうやってみんな
公園の砂場に埋めたんだちゃんと錠剤飲んだのになおかしいな
悪い事が起きる気配ばかりに怯える夜だ
ほっとけ
なんだよあっちいけよオラ