お別れについて

ていう事で昨日のあなたとのお別れも
こうして今たったいま詩に書いてるよ
人と関わると
傷つくことが増えていく
別れを切り出したのは私のほうだった
病院の屋上から唾をはく
地面に落下するたった
その間に思いつくような
あっけないさよならは
いつも永遠のさよなら
この絶好のタイミングで
何かを示唆してるような
ひこうき雲は
なんか形容し難いとってつけたような
冬色
誰かとお別れした時は泣いた方がいいんだろうな
哀しいのなら哀しんだ方がいいんだろうな
こんなに冷たい人間だったんだな
哀しいよりもせいせいしたもんな
なんか欠けてるな人として
きっとなんか大切な何かが
欠けてるな
もう2度と会えない別れをした後に
冷凍町でビックマックを食べて
冷えて石けんみたいになったポテトも
食べて
紙ストローをガシガシ噛んで
コカコーラをずるずるすすって
わざと下品に強がって
馬鹿馬鹿しいゲップをした
今日は谷川俊太郎が死んでから
9日後の
雪が降りそうな午下