6月末につんのめって

蚊に刺された箇所を爪先でバッテンにするおまじないみたいな気休め
蚊取り線香のうずまき　蚊ばかりこんなによくおちて落ち目の詩人が喜ぶ全裸で
ちんちんぶらぶらソーセージ
両手放しで気がふれる
お盆が
待ちきれないから明日はナスときゅうりを買いに行こう
4本足じゃまだ足らぬ
いい事おもいついちゃった
8本足にしたらもっと早く帰ってきてくれるのかもしれないよね
きっとそうだそうしよう

すべったしょぼい詩も
自分さえ信じてやれない詩も
希望を書き損じた詩
なんかもどんどんくべて
反故した約束も
飲めなかった針千本も
似てない似顔絵もぬか喜びさせる騙し絵も
TENGAもバイブも
借りパクしてたマリオカートも
噛むと「ぱぴゅ」ってまぬけな音がするチビのおもちゃも
彼女が忘れていったへんな色のサンダルもヘアピンも
書けるとこばかり書いてしまう狡猾さも
まだ体裁なんか気にする余裕も
ぐりぐりに
黒く塗りつぶした本当に伝えたかった
酷い言葉
燃料になるならなんでもいいよ
スキャンダル起こしたタレントでも
いいよ　じゃんじゃん燃えて
愛し合いなさいって焚き付けられて
奪い合って喉ばかり渇くフライング気味の6月末
チビが迷わないでちゃんとかえって
これますように

うまく届かないから
優しさにも愛にもきづかないまま
はやまったままで
じゃんじゃんくべる
燃えろ燃えろ不純物ばっかの
迎え火と発火点が低いから
泣き言と煙ばっか出るダイオキシン