【展覧会】キース・ヘリング展
「アートは不滅だ 人は死ぬ 僕だって死ぬ
でも本当に死ぬわけじゃない
だって 僕のアートはみんなの中に生きているから」
この言葉が、まじのまじで刺さった。
「心の中で生き続ける」ってありきたりな表現な気もするけど、
彼はこれを本当に成し遂げたんだ。
キースヘリングの作品は今もまた一人、私のように
アートに触れて感動する人間を増やしているのだ。。
いや、すごい。すごかった。
福岡市美術館の展覧会へ行ったんだけど。
行く前は
お!この絵見たことあるぞ!行ってみるか!
程度の軽い気持ちだったんだけど、
見た後は、
キースヘリングが周りから受け続けた差別や偏見、社会からの抑圧をアートによってぶち壊す、
愛に溢れた作品たちに感涙しそうだった。
いや、実際ちょっと泣いた。
アートって感動はしても共感はあんまりできないものが多いと思うんだけど
(アーティストの苦悩に共感できるならそりゃあんたももうアーティストや!って感じよね)
キースヘリングの作品は、彼の
「たくさんの人に自分のアートに触れてほしい」
という思いの通り、
誰にでも伝わりやすくわかりやすい表現で、共感しやすい作品が多かった。
私は彼と性別面も、性的マイノリティも、住環境も時代も異なる属性であるから、彼の苦悩の全てを理解することはきっとできないけど、
絵を見ることで彼の気持ちを想像して笑顔になったり悲しくなったりする程度には共感できた。
彼の作品は、今もこうして多くの人の目に触れながら生き続けているのだな。
いや〜…よい展覧会だった。もっと語彙力が欲しい…。
中でも心に残ったのは、
蛍光塗料で描かれた複数の妊婦と赤ちゃんの絵。
なんか、言うたらたった1枚の絵なのに、
生命のエネルギーというか、強いパワーを感じた。絵でこんな風に感じたの初めてかも。
キースヘリングと同時期にたくさんのアーティストがニューヨークから生まれたと書いてあって、
強い抑圧を感じたとき、それを解放するために芸術が生まれるのかなあと思ったり。
美しかったり、恐ろしかったり、他人に何かしらの感動を与える作品というのは
得てして作者の不幸から成り立っているのかと悲しんでみたり。
ああ〜〜〜私の語彙力ではこれくらいが精一杯だ。これまでの人生でもっとたくさん文字を書いてくればよかった!!!
本当に、本当に楽しかったし、つらかったし、ずっと覚えていようと思う展覧会でした。みんな行ってみてね。
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