勇者はなんで生き返れるか問題
「ドラゴンクエストというゲーム、すなわちドラクエにおける死の概念は、だいぶアバウトである」ということは、まあ今さらいうまでもないことではあります。
主人公たる勇者をはじめとして、主にプレイヤーが操作するキャラクターは、たとえ戦闘のうちに死んでしまっても教会等であっさり生き返らせてもらえますが、そうではないほとんどのNPC、すなわち一般のキャラクターは、死んだが最後そこで出番が終わってしまう、すなわち生き返ることができないわけです。
この違いがなんであるか、ということについては、まあ考えるのもヤボというか、ゲーム的な都合といってしまえばそこまでなのでありますが、せっかくなので理由をひとつこじつけてみようと思ったわけです。
まず生き返れる側のキャラクター、プレイヤーキャラ(PC)について共通していることは、死因がいつもきまっている、すなわち戦闘によるダメージが原因であるということです。NPCのなかには、病気や老衰で世を去ったものと思われるケースもたびたびありますが、PCについてはそうではない、たいていは外傷でしか死なないわけです。なので生き返れるか否かのひとつの基準として、衰弱していたのか直前まで元気だったのかというのはいえそうであります。
とはいえドラクエの世界には、同じくモンスターとの戦闘によって死んでしまうNPCも大勢おります。彼らはどうして生き返らせてもらえないのでしょうか？ これについては、導かれてないからとか、まあそういうことにもできるんですが、たぶん死に方にも上手い下手というのがあって、戦闘経験にとぼしい民草とか下級兵士なんかは取り返しのつかない死に方をしてしまうが、多少とも経験値をつんだ冒険者であれば蘇生の余地をのこした死に方ができるんではないかと、もうそういう理由しか思いつきませんでした。
おわり
