長月猛夫@官能作家

1988年官能小説誌への投稿でデビュー。1995年第1回ロリータ小説大賞(綜合図書主催…

長月猛夫@官能作家

1988年官能小説誌への投稿でデビュー。1995年第1回ロリータ小説大賞(綜合図書主催)佳作。おもな著作『ひとみ煌めきの快感~美少女夢奇譚』(蒼竜社)『病みたる性本能』(グリーンドア文庫)『淫らな虫の棲む女』(PAD文庫)ほか。

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美女目当てに彼女の友人に近づいた誤算

 いまは見る影もないが、かつてのわたしのクラスメイトは、そこそこの二枚目だった。名前を仮にMとしておこう。 Mは中学高校時代から女の子の友だちが多く、男連中から冷やかされたりやっかみを受けたりもしていた。とはいうものの、とくに決まった相手がいたというわけではないらしい。 「すべては大学に入ってから」  そう思いながら、Mは日々、受験勉強に励んでいたという。  高校は地元だったが、Mは東京の某私立大に合格した。 1年のころはアカ抜けなかったが、2年生にもなると周囲の雰

    • 不良生徒の母に誘惑された新米教師

       わたしの古い友人の話。40年近く前のことだという。  彼の職業は中学校の教員で、まだ新人だったころ、担当するクラスにとんでもない不良がいたという。 中学生だというのにタバコは吸う、他校の生徒とケンカはする、挙句の果てには気の弱い同級生から金品はまきあげる。 父兄からも文句が続出し、彼も何度か本人を呼んで注意をした。 しかし彼も、まだまだ20代の若造。不良生徒は舐めてかかって、彼の言うことなど聞き入れてはくれない。  そんな生徒が、とうとう学校にもこなくなった。

      • 居酒屋で知り合った旅行中の人妻

         なぜ、その店に入ったのかは、いまでもわからない。とくに目立った店構えでもないのに、惹かれた理由もわからない。 とにかくわたしは、夏真っ盛りの8月2日、何の変哲もない居酒屋のノレンをくぐった。  店はこぢんまりとしたつくりで、客席は10人がけのカウンターだけ。若夫婦が経営しているらしく、愛想のいい板前と女将がわたしを迎えてくれた。 「いらっしゃいませ」  女将がお絞りをわたしてくれる。 「きょうは、いいハモが入ってますよ」  板前はいう。 「ほなそれ、湯引きでも

        • 淫乱な女二人のオモチャにされて

           東京へ出張したときの出来事。仕事も終え、ホテルに戻る前に一杯引っかけていこうと、新橋の焼き鳥屋のノレンをくぐった。 狭い店の中はごった返していたが、わたしが座ったカウンターのとなりには、女性客二人が豪快に生ジョッキをあおっていた。 一人は30代半ばほどの背の高い、細身で色気のある風貌で、もう一人は20歳そこそこふうの小柄でぽっちゃりとしたタイプ。 わたしはそれとなく二人の様子をながめつつ、焼き鳥を頬張り、ビールでのどを潤していた。  2、30分もたったころ、何げなく

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        • 官能私小説
          9本
        • 掌編官能小説
          13本

        記事

          友人に紹介された淫乱娘

           ある夜、知り合いと二人で飲んでいた。  彼は還暦を越えた同い年だが、手広く水商売をやっている。そのせいもあるのだろうか、着ているものもこざっぱりとしていて、肌も艶やかだ。 「どうした、元気がないじゃない。病人みたいな顔してるよ」  たしかにそうかもしれない。60も超ええれば、どこかしら身体に不自由な部分や痛いところはある。 「きみのほうはどうなの」 「オレか、オレは元気はつらつだ」 「いいなぁ、何か秘訣でもあるの」  わたしの質問に、彼は血色のいい顔をほころば

          友人に紹介された淫乱娘

          年増ナースの痴女行為

           高校時代にバイクで事故を起こし、足を折った。  最初のころは、クラスメートたちが毎日のように見舞いにきてくれたので時間をつぶすこともできた。だが、1週間もするとだれもこなくなる。  日がな一日、ぼんやりとベッドに転がっていても退屈なばかりで、早く退院したいものだと思っていた。  わたしの部屋の担当は、四十代半ばくらいの、なかなかはっきりとした物言いのするナースだった。わたしとしては、もっと若くてきれいな人を望んでいたのだが、仕方がない。 「かわいい看護婦さんと知り合

          年増ナースの痴女行為

          わたしを旅館に連れ込んだ幼なじみの少女

           わたしの母親の実家には、祖母が一人で暮らしていた。幼いころは、毎年夏になると泊りがけで出かけていたが、高校生ともなると友だち同士で出かけることが多くなり、次第に足が遠退いていた。  祖母の家は山の中にあった。いまは廃線となってしまった単線の鉄道が切り立った崖と大きな河の間を通り、ゆっくりと古びた電車が走っていた。  高校3年の夏、わたしは避暑と受験勉強を兼ねて、久しぶりに田舎を訪ねた。祖母は快く迎え入れてくれ、わたしはクーラーがなくても涼しい部屋の中で参考書片手に問題集

          わたしを旅館に連れ込んだ幼なじみの少女

          名器だったアルバイト先の女店長

            大学受験に失敗し、就職も決まっていなかったわたしは、ビジネスホテルの喫茶店でアルバイトをしていた。 いまから40年ほど前の話だ。  当時の時給は500円。モーニング専属だったので、1日の労働時間は5時間。日給に換算すると2500円にしかならなかった。 そのころは既に免許も持っていたので、ドライブできる車が欲しい。それ以外にも友人と飲みに出かけたり、流行りの服を買ったり、レコードの新譜を買ったりもしたい。 親と同居なので食うには困らなかったが、小づかいには不足する。

          名器だったアルバイト先の女店長

          コンビニで出会った10万円少女

          わたしがまだ、30歳のときだった。当時、わたしは営業職のサラリーマンで、残業があって帰りが遅くなった。 時刻は午前0時。クルマで通勤していたわたしは、夕食を買いにコンビニに立ち寄った。 金曜日だというのに叩きつける雨のためか、客の姿はまばらだ。 わたしは水しぶきを上げて店内に駆け込む。 蒸し暑い夏の深夜。エアコンを切りたくなかったのでエンジンをかけたままにし、ドアにロックもしなかった。 そのとき、一人の女の子が入り口付近に立っているのを見つけた。 年齢は、まだ十代

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          従順すぎる性奴隷

          「生きていてよかった」  だれかが、そう歌っている。  耳にした奥田は、ふと立ち止まり考えてしまう。 「生きていて、よかったこと?」  頭の中をかき回してみても、急に思い浮かぶものはない。  45年間、目立たない人生を送ってきた。しいて、そうしてきたわけではない。なんとなく流れに任せていると、そんなふうになってしまったに過ぎない。  中学、高校と近所の公立に通い、成績は中の下。クラブにも入らず、スポーツで目だったこともない。  気のあった連中と何気ない会話を交わして1日を過ご

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          義父の肉欲 嫁の淫欲

           山泉公三には悩みがあった。  職業は大手電気部品メーカーの社長。しかも一代で上場を果たし、何度も苦境に立たされながらも国内有数の企業に育てあげた。  しかし、公三は今年75歳。頭の中に、ぼんやりとしたかすみがかかりはじめ、そろそろ引退かと考えている。  公三には二人の息子がいた。  長男の隆は実直な慎重派タイプ。石橋をたたいて渡る性格で、堅実なのはいいが冒険心に欠ける。  次男の智樹は積極的な行動派。人づき合いにもたけていて、アイデアマンでもあるが、後先を考えずに突っ走って

          義父の肉欲 嫁の淫欲

          パート人妻の屈辱とM性

          「困るんだよ、ホントに」 「申しわけごさいません」 「まあ、次からは気をつけて、同じ失敗をくり返さないということで」 「はい、本当に申しわけございませんでした」  小村香織は、何度も頭をさげて店長室を出て行った。つづいて入室してきたのは、パートマネージャーの飯塚和子だ。 「店長、小村さんには特別甘いんじゃありません?」 「え? そんなことありませんよ」  吉田は困惑した表情で答える。 「いつも、いつも、失敗ばかり。きょうはさすがのわたしも手に負えないから、店長直々に意見しても

          パート人妻の屈辱とM性

          家畜志願

          「お前、それでも平気なのか?」  今川はいった。 「なにが?」  佐藤は答える。 「なにがって……。お前、彼女にいいようにあしらわれてるだけじゃないのか」 「あしらわれる? オレが?」  佐藤は見くだしたような笑みを浮かべる。 「お前、オレに嫉妬してるんじゃないのか」 「嫉妬?」 「そうだよ。同い年の古女房とマンネリな生活を送っているお前と、ひとまわりも年下の彼女がいるオレと、はた目から見れば、オレの方がうらやましがられるのは当然だ」 「だれが、お前なんか」 「じゃあ、いらぬ

          うしろの穴を犯された人妻

           中小企業の経理課で働く西本は今年50になる。 家族は妻と高校生の息子、中学生の娘。外から見れば平凡で幸福そうな家庭だが、女房はブタのように太り、化粧もせず、夫の前ではジャージ姿しか見せたことがない。子どもたちも、とくに不良というわけではないが、まじめだけが取りえで小心者の父親をバカにしている。 西本にとって家庭とは、憩いや安らぎをおぼえる場所ではなく、単純に雨露をしのぎ、食事をして寝るだけの場所に成り下がっていた。  外見は堅物で、子どもたちが認識しているとおりの西本だが、

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          野生の饗宴 凌辱の生贄

           コケむし、シダやキノコの生える巨木に身を横たえ、全裸のルカはポーズを取る。 ときには触手のようにたれさがったツタに身をからませ、骨のない軟体動物や地虫の蠢く腐葉土に身体を沈めながらも、ルカは嫌悪の表情を浮かべない。それどころか、うっとりと妖しく淫靡な笑みをカメラに向ける。  まるでジャングルに巣くう、すべてに犯されているかのように。  カメラマンの飯田は、そんなルカを見ながらシャッターを切った。  締まった肉体と豊満な乳房をほこるルカは、19歳のグラビアモデルだ。 女が男を

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          S男の誤算 M女の究極感

           小さな会社のオーナー社長として山本は生きてきた。小さな工場からスタートし、30年前に結婚した妻と、それこそ夜も寝ず、身を粉にして働いてきた。3人の子どももようやく社会人となり、長男と次男が経営を手伝ってくれることとなった。 「これでもう、安心だ」  そう思った矢先、苦楽をともにした妻が帰らぬ人となった。心筋梗塞だった。  きれいな死に顔だった。長わずらいをしなかっただけマシだ、と周囲は慰めてくれた。 けれど、これまで何一つ贅沢をさせてやれなかっただけに、山本には悔いが残る。

          S男の誤算 M女の究極感