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「まわりはもう1段上げてくる」の真意は!パリ2024陸上競技日本選手のメッセージから!

パリ2024陸上競技やり投げで、北口榛花選手が見事に金メダルに輝きました。フィールド女子では初めての快挙でした。
その北口選手は、予選終了時に、ライバル選手もいきなり65mメートル台を出してきているので、決勝では「もう1段上げないと」と言われました。

同じ様に、男子110Mの村竹ラシッド選手、泉谷 駿介選手、400M・1600Mリレーの中島佑気ジョセフ選手、佐藤 風雅選手、200Mの飯塚翔太選手、女子100M予選後の福部真子選手などが一様に「周りはもう1段上げてくるので、自分ももう1段上げていく」と語っていました。

実際には、村武選手が、もう1段上げた結果、短距離でこれま最高の5位入賞を果たしました。

ではなぜ、他の選手・チームは思うような結果に繋がらなかったのでしょうか?
「まわりの選手の方が、さらにもう1段上げていた」事での力不足もありますが、「自然に体から湧き出てくる楽しさ」が出し切れなかったためではないでしょうか。

当然、世界最高峰のレースに出る選手です。スタートに付くまでには、やれるだけの準備はしてきた。「それがあるから後は楽しむだけ」
スタートのイメージでしょう。

しかしレース中は、他の選手が目に入ると焦りや硬さも出ます。気持ちは上がった感じでも身体に伝わらず空回りしたのでしょう。

「自然に体から湧き出てくる楽しさ」そを体現したのが、男子走り高跳ビ・赤松選手の5位入賞ではないでしょうか。男子走り高跳び88年ぶりの5位入賞の快挙でした。(注目度ノーマークのプレッシャーではありますが)
赤松諒一選手が決勝で見せたリラックスした入場シーンや本当に楽しかった」ことが伝わってきた試合後インタービューです。

あれこそ、「備えあれば憂いなし」の姿だった様な気がします。
そして、予選は「決勝(メインディシュ)までの前菜」的な感じで、余裕を残して通過しました。

この余裕ある通過点的があれば、「もう1段上げる」がよりリアルになります。
その為には、通過点であっても、まわりに余裕を感じさせる動きをすることも必要でしょう。なにより自分にも余裕出来ますよね。

最後に、期待していた男子110Mハードル泉谷選手にエールを送ります。
パリ2024直前のダイヤモンドリーグで、転倒した頃から精神的に一杯だったと思います。
昨年の世界選手権で5位入賞からの期待、後輩(村武選手)の突き上げなどもあり、苦しかったと思います。

でもこれからは、追われる立場から解放され、追う立場です。心置きなくハードル遊びでリラックスを、そして再び炎のハードラーを目指してください。期待しています。


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