鹿老

元呉市民です。 歴史、民俗、路上観察の情報を 発信できればと思います。

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最近の記事

菊間瓦「立浪鬼」を追う

私が呉に長年住んでいて、四国的な要素を最も感じていたのは広島呉松山間のフェリーだけでした。しかし、四国にわざわざ出かけなくても「四国」は広島にありました。それが愛媛県今治で作られる菊間瓦の存在です。 私は高校までは呉中心の生活で、私にとって四国の情報というのはほぼ無いも同然でした。大学に入ってから通学で広島と呉を行き来するようになって、四国の人に会う機会が何度かあり、四国の話を何度か聞きネットで調べてみるとなんとなく想像できるようになります。実際に松山や高松に行ってみたりも

    • 歴史と民俗の源泉

      私が歴史と民俗に興味を持ち、それが好物であるということに気づいたのはつい最近のことです。気づかなかった時間は長かったのですが、少し過去を振り返ると、直接触れる機会やきっかけのような物が何度かありました。きっかけになる物はいくつかあるのですがその中でも心に残っている三項目について書いていきます。 三項目というのは本や映像、町歩きに関するものです。いずれも感想程度のものとなっておりますが、特に本や映像は民俗に対する考え方を、町歩きは日常の中の新たな視点を提供してくれたと感じてい

      • 漆喰を塗らない土蔵たち

        私は初めてこの土蔵を見たとき、漆喰を塗らずにほったらかしにして朽ちてしまうのを待っているという印象を持っていました。しかしそれは、私の完全な誤解でした。この土蔵は、そもそもこの土を塗り重ねることによって維持されている土蔵だったのです。 土蔵との出会い 私はちょっとした旅行で広島県と島根県の県境やその周辺をうろついていることがあります。北広島や三次、大朝等、とくに変化の少ない農村部のどかな風景が続くわけですが、広島市内と違って、田んぼが多く石州瓦のオレンジ色の瓦屋根があちこ

        • 呉の三角鉄柱群について

          皆さんは“鉄柱”をご存じでしょうか? 私はちょっぴり電柱好きの人間なので、街角で電柱が気になることがしばしばあるのですが、極まれに鉄柱タイプ(トラス構造)の電柱を見かけることがあるのです。 それは何というか見ていて、周辺との違和感もすごいですし、錆びてて古そうだし、なぜ鉄柱なのだろう?という感じなのです。 鉄柱とは? 現在の電柱に使われる材料としてコンクリートのものが主流となっています。稀に木製や鋼管製も街角で見ることがあると思いますが、そのなかでも鉄柱(トラス構造)のも

          初めまして

          初めて記事を投稿いたします。鹿老です。 記事や文章を書くのは未熟な私ですが、 表現したい、人に伝えたいことがいくつかあり noteという手段を用いて積極的に発信していければと考えています。 記事で取り扱うジャンル 歴史、民俗、人々の暮らし等(主に明治~戦前期、インフラ系) 路上観察のようなもの 本 今後の方針 できるだけ上記に近いような内容で記事を作成していきます。 元呉市民ということもあり、呉の魅力も一緒にお伝えできればと思います。 よろしくお願いします!

          初めまして