ユーモアにいこうぜ
仕事中、ふふっと声が出てしまった。
20部ほどの資料を作るために、コピー機の前に立っていた時。目の前にある窓から、全力疾走をする男の人を見た。
ちなみに、窓は80センチの正方形くらいの大きさで、部屋は2階。全力疾走を見たのはほんの数秒だったと思う。
数週間前のことだけれど、今も鮮明にその姿を覚えている。彼はスーツ姿で、ジャケットを手に持ち、リュックを背負っていた。
人の本気の全力疾走を見たのはいつぶりだろうと思った。理由は分からない、知る由もない。遅刻なのか、誰かに会いに行っ