ニューヨーク旅行の目的

ニューヨークの旅を通じて、目的から感じたことを自分なりに簡単にまとめておきます。

目的

既存価値観の破壊
無意識に固定されている価値観を打破し、自分が本当に求めるものを明確にする。
テリトリーの拡大とレスポンス向上
移動を通じて、少ない労力で広い行動範囲を持ち、移動に対する抵抗感を最小限にする。

体感ストレスの自覚
普段は気づかない環境的な負荷を体感し、自分の弱点を整理する。

知的欲求
世界をリードする国の中心地であるニューヨークがどのような場所であるかを知りたい。

既存価値観の破壊
ニューヨークでは、街を歩くだけで多くの人種に出会い、それぞれが個性的な見た目やファッションを持っている。これにより、アメリカでは多様性を受け入れざるを得ないのだと感じた。日本のように海に囲まれた島国では、統一的な価値観が生まれやすいが、ニューヨークでは違うことが前提となっている。多様な意見や主張を受け入れつつも、自分の意見を崩さない姿勢が重要であると感じた。

参考)白人 30.9%、ヒスパニック 28.3%、黒人 20.2%、アジア系 15.6%、様々な文化背景を持つ人たちが暮らす共存都市

また、ニューヨークでは個性が混在する状況で、「他人に見られている」という感覚をあまり感じなかった。他人は他人、自分は自分という考え方が強く、他人に対するモラルの圧力も弱いのかもしれない。

ブロードウェイミュージカル鑑賞の価値
ブロードウェイミュージカルを鑑賞し、そのパフォーマンスに圧倒された。これは、ブロードウェイミュージカルが長い歴史を持ち、総合芸術の頂点といわれるまでの時間的な積み上げも関係していると感じた。価値は人によって認められるものであり、価値を測るのも与えるのも人間である。既知の芸術ではあるが、与えられるものだけではなく自己から生じる価値観を大切にしたい。

※ブロードウェイミュージカルは19世紀後半にはじまり、文化的多様性と革新性を取り入れながら進化し続け、観客動員数及び売り上げについても今なお伸び続けている。

※2015-16年度 総来場者数過去最多約1332万人、売上額史上最高約13億7325万ドル

美術館巡りの価値
MOMAやMET、グッゲンハイム美術館などを巡れたことも、価値について考えるきっかけとなった。物理的なものが時を超えて今なお守り続けられていることに感動を覚えた。数百年前の作品を見ることができる奇跡には非常に感動した。ここでも、その重要性を受け止める知性と価値を見出す教養を持ち合わせたいと強く感じた。世界的に有名で貴重な作品を見たという思い出だけでは勿体ない。体験価値を高めるためには、自分がどう感じて、どう変わったのかを内省することが重要だと考える。

価値観の親和性
価値を高める際に、価値の親和性が重要になる。例えば、スターバックスのタンブラーは、主用途だけでなくコレクションやインテリアとしての要素もあり、色やデザインを変更することによって複数個所有したり、希少性を高めることができる。一方、エンパイアステートビル(展望台)のように、圧倒的なスケールと周りの変化によって価値が高まるものもある。価値を認められているものを通じて、その高め方を改めて考察したい。

タイムズスクエアの価値
タイムズスクエアは定番の観光地であり、多くの観光客が訪れる。ネットやSNS、旅行雑誌で見た場所に来たというだけではなく、多くの人が価値を認めて訪れる理由を考え、自分が何を感じるのかを注目したい。観光地は観光するためにデザインされているため、行っただけで満足せず、自分が何を感じて動かされたのかを重視したい。

ニューヨークの現実
ニューヨークは先端的な都市だと思っていたが、実際には多くの人々が貧しく、低賃金の仕事に従事しているようにも感じた。ドアマンや交通整理、警備員など、雇用機会を確保するためか、人が使われている部分も多い。世界をリードする都市でも、多くの人々は生活に余裕がなく、富を蓄えているのはほんの一握りの人々であることがうかがえる。

アメリカのVIP文化
アメリカではVIPは当然VIPとして扱われ、一般大衆はそれとして扱われる。日本では貧しさを美徳とする考えが今尚残り、VIP(お金で考える)としての差別化は品性にかけると思われる傾向にある。アメリカではサービス提供者とお客の関係が対等であり、提供者側が求めるものをサービス側が提供してあげているという雰囲気すらある。これも現代の分業化社会では当然の考え方かもしれない。

実際にレジが並んでいようが、保安検査場や入国審査で並んでいようがお構いなしで、自分の担当以外の部分で発生する問題は我関せずといった態度でした。

チップ文化についても、貸し借りのやり取りがなく、チップを介してあと腐れない関係性を築けるのであれば、変な気遣いがないのである意味では楽に感じます。
しかし、払うこと(貰うこと)が前提となっていれば、金額の大小により人の大きさを計るような本質ではない価値観が生まれてしまう可能性がある。

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