多拠点居住実験記 2021年2月@畑の家 ‐穴掘り、ジャガイモ、自由に走る‐
都市に暮らしで多忙に生きる『共働き子育て家族』が、多拠点居住を通して視野を広げる実験記。2月の『畑の家』についての記録です。
『畑の家』の成り立ちについてはこちらからどうぞ
朝晩の寒さがこたえる季節、2月。
春はまだまだという印象ですが、畑ではこの時期から春支度が始まります。
天気が良い日に『じゃがいもを植える』。この作業は、毎年『畑の1年のはじまり』を告げてくれるイベントです。
1日目:じゃがいもを植える溝を掘る
鍬(くわ)を持ち、溝を掘る5歳の娘。ジャガイモを溝に並べると、思いのほか浅い事に気が付きました。
盛る土を集めるためにふたたび鍬をもち、2人で共同作業を進めます。
その間、2歳の息子はいっちょまえにつなぎを着て外に出たものの『もう疲れたね~』と言い始め、何もせず。何に疲れたんでしょうか。
無事にじゃがいもを植えたあとは、収穫です。
収穫物:大根/ブロッコリー/ほうれん草/にんじん
何も無いように見える2月の畑ですが、雑草の間に色々な野菜が隠れています。
毎日手入れをしない畑だからこそ、冬の寒さからも『雑草と共存する事で守ってもらえる』という、サスティナブルな環境を作っています。
これらを使って作ったごはんを、部屋に置いた蚊帳の中で楽しむ子供たち。なんでもイベントになります。
この後、広げた蚊帳を畳むのが難しく、大変苦労することとなりました。(結局元どおりに畳めず)
2日め:穴掘り宝探し
東京の家の周りにも公園はもちろんありますが、きれいに整備されているため『いくらでも穴掘っていいよ!!』というような場所はありません。
しかし、この畑では掘り放題!
穴を掘ると、長年の歴史が地層となった土からは肥料として入れた炭や区分けに使った瓦の破片など、様々なものが出てきます。
姉弟は穴をひたすら掘りながら『宝物見つけた!』と大喜び。
そしてすぐに疲れる2歳の都会っ子男児 ↓
11月に植えたチューリップ
そういえば、と見に行った『チューリップ』。
11月に来た際に娘が球根を植えました。
真冬を超え、3か月経過した球根はしっかり育っていました。
これも、『同じ場所に定期的に帰ってくる』からこそ見守れるもの。子供にとっては貴重な体験だと思っています。
農道を自由に走り回る
東京では、道を走る子供たちについつい発してしまう『あぶないよ!』の言葉。
2歳息子はまだ信号の認識が怪しいので、余計に心配で、どうしても日頃『自由を奪う言葉』を発してしまいます。
それ自体は車通りの多い都会においては仕方がない事ですが、常に子供を見守り気を張って『あぶないかもしれない』という警戒心を持ち続ける私自身がとても疲れます。
畑の家の周りにも車通りが多い道はありますが、のびのびとした農道や、ちょっとした林もあり子供たちも散歩がてら走り回るのが楽しみに。
見晴らしがよく、動きに制限をかける必要がありません。
子供たちも楽しそうですが、何より私の気持ちが楽になります。
のびのび楽しむ様子はぜひインスタからご覧ください。
さびしいお別れ
畑の家に向かう日は、大体土曜日の午後に出発して、日曜日のお昼には帰るという流れ。それでも十分にあそべるのですが、最後はいつも『帰りたくない』の大合唱。
当然、号泣です。
親子3世代が同じ空間を楽しめるこの貴重な時間。
『帰りたくない』と泣くほどに楽しんでくれたこの時間の記憶が成長に伴い薄れるとしても、原風景として残ってくれるといいなと願う、2月末の休日でした。
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