【38日】院内処方に向けての取組
こんばんは!
毎日楽しく開院に向けて準備をしています。
突然ですが、通院って何がイヤになるのか考えたことありますか?
そう。薬をもらいに行くのが面倒いんですよね。
わかります。
病院を受診し、散々待って会計を終わらせて、そしてまたなんで隣の薬局で待たなければいけないのかがよく分かりません。全くもって不便なシステムだと思います。
自分がこどものころに通っていたクリニックでは、会計の際に一緒に薬が受け取れました。そのまま終了になるのでそれが一番スムーズで早い。何より患者さんにとっての負担が減ります。
クリニックを始めようと考えたときから院内処方でやれないかと考えていました。
院内処方にはその他にもメリットがあると言われています。
①患者さんの支払額(自己負担額)が減る
②薬の変更や追加がその場でできる
①は、意外と知られていないことですが、実はかなり変わってきます。
一般的にありふれている2つの薬剤を例に試算してみました。(ちなみに薬の点数計算は非常に難しいので間違っている可能性もあります)
こうして見ると、全体で3倍近い値段に。3割負担で400円近い差ができてしまっています。毎回この費用がかかってしまうと、かなりの違いになってきますよね。
国は院外処方をどんどんと推し進めるため(院外薬局を増やすため)、こうして点数の優遇をおこなって、開設しやすいように制度ができあがってきました。
今や多くのクリニックがそのことに疑問を感じ、患者さんに優しい院内処方を行っています。(ぜひ一度、かかりつけのクリニックを調べてみましょう!)
院内処方にはデメリットもあります。
1つは院内での待ち時間が長くなること。
調剤のために時間がかかればその分院内の待ち時間が長くなるのは当然です。
主に内科や総合病院の様な、たくさんの薬を扱い、患者さんも多いところではどうしてもそこが問題になってきます。
しかし、整形外科単科の、しかも小児が中心のクリニックではそんなに調剤業務があるわけではありません。いつも決まった薬を。それも湿布なんかが多いわけですから、ひょいっと取り出すだけで終了です。お待たせしません。
他にもいくつかの組み合わせを予め作って置くことで十分な対応が可能です。
他にもデメリットとして、院内在庫を抱えることでクリニックの経営に影響が出てくることが上げられます。なかなか処方されない薬が、使用期限を迎えて破棄されるなんてことは避けなければいけませんね。
薬剤の管理のために薬剤師を常勤で雇うことになると、その費用もバカになりません。というわけで、院外処方のクリニックが主流になっています。
こどもの通院が多いと、待ち時間を減らしたり、他に薬局に行ったり、余計な手間がなくなればかなり喜ばれると思います。
というわけで、つくば公園前ファミリークリニックはみなさんのために院内処方を行います。ぜひご利用ください。
中川将吾
小児整形外科専門ドクター