クラウドファンディングの始め方⑥

クラウドファンディングが終了してもう1週間経つんですか。早いですね。

とか思っていたら明日でした。
もはや仕事がないと曜日感覚もなくなってしまう中川です。

そろそろ見てくれる人も減って来たので、このシリーズの限界を感じていますが、最後まで記録に残そうと思います。


昨日の記事ではリターンの設計の仕方を記載しました。

どういった人が、どのリターンを選んでくれるかはあらかじめ想定して作らないと、支援のミスマッチが起こってしまうよという内容でした。

では、もっと相手のことを深く考えて、これからを設定します。
●支援してくれる人(支援者)
●最終的に利益を得る人

この2つの立場の人がまったく同じであれば、それは投資型のクラウドファンディングです。

また、オーナーのみが利益を得る場合は寄附型と考えられます。

そのどちらでもない場合、それが今回の形のクラウドファンディングです。

支援してくれる人のデザイン

『ママリハ』では支援してくれる人をだれと捉えるかで大きく方向性が異なってくると最初から考えていました。きっとみんなの心に響くテーマであるため、だれにしたとしても成り立ちますが、闇雲に支援を募るものでもないと感じていました。

いま現在、妊娠や出産を経験し、カラダの悩みを抱えている人が支援者となるデザインにしてしまうと、クラウドファンディングの性質上、その悩みにすぐには答えられないという問題が出てきてしまいます。

また、経済的な負担を強いることにもなります。

そのため、早い段階で支援者となる対象から妊娠出産子育て中のママたちを外して考えていました。

となると誰が支援してくれるのか??

これを言い換えると、支援することが少しでも利益になるのは誰か??なんとなくお金の匂いがしてくる考え方ですが、とても大切なことです。

そこで登場したのが、産前産後の仕事をすでに行っている方たちです。
少しずつ繋がりを広げていって、情報収集していると、そういった方々のこれまでの活動や努力の跡が残っていました。

多くの方は個人や地方の団体での活動を行っています。しかし、その活動はまだまだ一部のみで、多くの方が知っているわけではない。

ここに目をつけました。

「その活動を応援する側に回ろう!」

成功したら自分が頑張って応援する⇒そのために支援してください。

こういった構図ができあがりました。

最終的な利益を得る人をわかりやすくする

こうした支援の形を作ることで、最終的な利益の方向性も決まってきます。

もちろん助けたいのはママさんたち。しかし、自分が直接すべてのママたちに介入することはもちろん不可能なのです。

それを目標に掲げたとしても実現が難しい。

そこで、応援するという方向をもっと明確にし、地域にいるママたちの潜在需要を掘り起こし、すでに活動している産前産後ケアワーカーたちに紹介する仕組みをつくることにしました。

こういった形を持ってくることで、支援の輪がつながり、循環する仕組みが作れそうなところまで来ました。

こうした流れを作るまで、文章を何度も何度も書き直しました。最初の文章は一度途中でほぼ見る影もなくなっています。

ですが、そこまでハッキリと相手のイメージを作らないと、誰が助かるのか分からないボンヤリとした文章に仕上がってしまいます。

納得いくまで文章を練る

ここを妥協したままだと、自分でもよく分からないものができあがります。言うまでもなく、そんな文章は相手に伝わりません。

文章を書き始めてから、最終的に完成するまで2ヵ月ほどかかりました。

ここが全体を通して一番大変なところでした。

みんなの気持ちを最後まで考えて作り通す。本当に大切で必要な作業を繰り返してあのプロジェクトが完成しました。

中川将吾
小児整形外科専門ドクター


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