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走ることは生きること

陸上競技の日本選手権が始まりました。

もし機会があれば少し注目していてください。
実は高校、大学と陸上競技をやっていました。

十種競技(デカストン)という変わった種目に挑戦しており、それこそ大学時代は実習以外の授業そっちのけで、ずっとグラウンドにいました。

卒業してからもフルマラソンに7回ほど出たりと走るのは好きな方です。

ですが、今はただのぐーたれオヤジです。

正直、最近は体の動きがいまいちです。これってきっと走ることがなくなったからではないかと思い始めてきました。

【筋肉】と【関節】の働きの違い

体を動かしている要素って何か知っていますか?

筋肉というと、わかりやすいと思います。が、もちろんそれだけではありませんよね。

骨(骨格)を関節がつないでいて、その間を筋肉が橋渡しにつながっています。筋肉が収縮すると、つながっている骨が関節を中心に動くわけです。


みなさん、体のことを気にしている人はきっと筋肉は鍛えていますよね。それで力はなんとか保たれる訳です。

ですが、間に存在する関節については異なります。

「関節をしっかりしよう」とか「関節を強くしよう」は思ったとしても上手くイメージできません。頭でイメージできない動きは今のところ人には再現不可能であり、鍛えることができないのです。

ちょうどカケラジでご一緒している塩見さんが同じようなことを考えていました。筋力がなくてもそれに合わせた関節機能、調整機能を持ち合わせていればおそらく事足ります。ケガもしません。

逆に、たとえ太っていても、体がかたくても、筋力とその筋力を上手くコントロールできる関節があれば大丈夫です。

臨床で見ていると、ほとんどがこの関節の動きのズレから痛みを感じ、最初は出力を下げて対応、または反対側を使って対応していくが、その対応が追いつかなくなると痛みが出る。そのときはもう関節の機能が弱っている。そういった経験をよくします。

ゆっくり練習したとしても、日常生活での使用になるとそれが活かせなかったりもする。そういうときに必要なこと。それが『走れる』ということではないかと最近思っています。

正しく走れることの重要性

姿勢が悪くても、筋力がなくても、走ったときに体がぐらぐらせずに安定していたり、地面に足が着いたときに体を受け止める力があればおそらく重力下では問題なく動けます。

公園に行くとふにゃふにゃな動きで走り回っている少年がいたりします。

あの動きが果たして重力に対抗して体を動かせているのかは疑問ですが、続けているうちにきっと改善されるはずではないかと思っています。

走る喜びを教えるためにも、親がちゃんと走れる様にしておかなきゃなと。

関節は下肢だけではありません。背骨は10も20もあり、その間に全て関節があります。ひとつずつをつないでいる筋肉こあります。

意識せずにそれらを効率良く使う方法。それが走ることではないでしょうか。おそらく2本足で歩き始めてから、これほど走ることを辞めてしまったのは現代人が初めてでしょう。

生きるため、健康寿命を保つためには走る力をどれだけ残すのかが重要なのではないでしょうか。

走らないでどこまで体を維持できるかに数年トライしてきましたが、そろそろその考えをあらためて走り始めようかと思っています。

だれかお付き合いくださいな。

こういった子育てに関する日々の気づきや日常生活の改善点をみんなで考えるコミュニティ運営をしています。
参加者にはいろいろなアイデアを出してもらい、ときにはイベントや製品化ができたら良いなと思いながら活動を広げていきます。
興味のある方はぜひオンラインコミュニティ「ファミリハ実験室」にご参加ください。
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中川将吾
小児整形外科専門ドクター

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