見出し画像

オンライン診療のススメ

こんばんは!

今日も元気にはじまりまーす。


新しくできるクリニックではオンライン診療をなんとか導入できないかと思ってやっています。

その目的の一つが、いまLINEで行っているオンライン医療ならぬ遠隔健康医療相談(←こういう名前らしいです)をオンライン診療に移すことです。

これを行わないと、『診断』という医師の仕事ができません。見せてもらってもわざわざ尋ねて来られても

「きっとこうだと思うので病院に行ってください」

としか返せない状況なのです。


オンライン診療としてきちんと看板を掲げることで、小児整形外科に気軽にアクセスできない地域にお住まいの方、なかなか外出できない方に対しての医療へのハードルが下がることになります。

そうなると、ネットでよくわからない勧誘に引っかかったり、商品をこうにゅうしたり・・・・などから救われる人が出てきます!きっと。

ですが、このオンライン診療。いろいろ気をつけることがあります。
いままさに勉強中で、その内容を一部ここに残します。


①誰が診ているのかわからない

オンラインで繋がった先に誰がいますか?

画面には映っていなくても、そこに第3者がいるかもしれない。。。らしいです。怖いですね。

それは冗談で、目の前にお医者さんのカッコをした人が出てきても、本当にその人が資格を持った医師であるかわからないのです。オンラインでお金取って相談に乗っている人もそうですよね。誰だあんた??って感じ。。

病院を開いて、その診察室にいる人であれば信頼できますが、オンラインではそうも行きません。罠はたくさんあります。

そのため、対面での診察を経てオンラインを実施することを求めており、いつでも本人確認と資格の確認ができる状態であることが必要なのです。

②デメリットがたくさん

オンライン診療にはいくつかのデメリットがあります。

・診察が限定される(視覚と聴覚の利用のみ)
・検査ができない
・急変に対応できない

あげていけばキリがありません。

これは医療を受ける側も提供する側も同じです。

双方がお互いにそのデメリットを容認し、そうであってもなおオンラインでのメリットが上回る場合に提供されるものです。

③法令を理解する

オンライン診療を学ぶ上であらためて法令を理解しました。

医療とはなんなのか。それは提供する人や内容だけではなく、提供する場所まで定めているものでした。

オンライン診療ではその場所という一つの規制を緩和し、多くの方にメリットを届けるためにあります。

ただしそれでもどこでも良くなる訳ではなく、安全で、プライバシーが守られ、騒音のない光量の適切な環境であることが求められます。

それらもすべて法令で決まっており、正しく理解する必要があります。

オンラインで相談に乗っている人はそこまで考えていないですよね。


このほかにもいくつも学ぶことがあります。
まだオンライン診療の提供までは時間があるので、ちゃんと学んで良いものを提供したいと思います。

中川将吾
小児整形外科専門ドクター

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?