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意識と無意識

こんばんは!

今日は人形町にできた新しい『整形外科×ペインクリニック』の内覧会へと足を運んだ。

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(画像はEbaraさんのツイートから)

さまざまな開業案件の内覧会へ出ているが、整形外科のものにあたる機会はそう多くはないので楽しんで(偵察に)出かけた。

ここは本来なら整形外科が本気で取り組まなければいけない【痛み】というものに本気で向き合うためのクリニックだ。

麻酔を学び、その後整形外科を学び、ペインクリニックを学び、様々な分野でこの日を迎えるために(実際の開業は10月4日)ドクターは準備してきていた。その覚悟はこれからぜひ見習いたい。


さて、そんな今日はあらためて痛みと行動について深く考える機会を得ることとなった。

なぜ、痛くないところがある日突然痛くなるのか。そのことに対しての明確な答えもなく、日々『痛み止め』という名の処方が治療としてなされている。これが医学の現実である。

突然であるが、ここで行動が無意識に行われていることに意識を向けてほしい。

『読む』という行動。「あ、今日もナカガワ先生のnote読もう」は意識的に行われているかもしれないが、下に下に読み進めるときに、「次はこの下の行」だとか、「この漢字はこう読む」などといちいち意識したことはないはずである。

同じように、立つとき、歩くとき、走るとき。「右足を出して、次は左」「背中をこの角度で」「手をここまで振って」と、考えていることは無い。

しかし、その中で一旦体に痛みが出てしまうとどうだろう。

痛みが出るのを抑えるため、普段よりもかなり意識的に動かなくてはいけない。意識したことない動きを意識的に行うという無理難題が発生する。

そんなこともちろん経験したことないので対応ができない٩(ˊᗜˋ*)ここからが慢性痛の始まりはじまりー。

一度その沼にハマると抜け出せない。スポーツ選手のスランプやイップスと呼ばれる状態と同じような感じ。

自分の中で抜け出す方法は『痛みの出どころ』を意識すること。『避ける』動きではなく、『引き出す』動きを身につけること。

どこまでやったら痛いのかを自分で自覚し、その痛みが出ない様に出来るだけゆっくりとした運動から始める。この時の運動は具体的にイメージできるものでなければいけない。

それくらい意識的に行って、慣れてくれば徐々に無意識にできるようになる。

なかなかコーチがいないと難しいし、感覚的に苦手な人も。もっと上手く伝えられるようにこれからも考えていきます。

中川将吾
小児整形外科専門ドクター

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