主体性を持って成長する
こんばんは!
最近はまた採用に向けていろいろ動いています。
リハ職はいったんお休みして、とりあえず運営をどうしていくかを考えています。その結果、やっぱり大切なのはコンセプトであり、いろいろな部分のデザインを作り込むことだと感じました。
近々また新しい発表ができるかと思います。
今日は「こどもの主体性を大切にする」という話です。
一つ面白い話を聞きました。
入院中の小児患者に薬を飲んでもらう際、嫌なものだと飲みたくないですよね。
そこで、看護師さんは考えました。
「立って飲むか、座って飲むか、寝て飲むか決めて?」
不思議ですよね。いつの間にか飲むことは決定している。でもこれで上手くいくことがあるそう。
ここが主体性の良いところ。
自分ごととして捉えて受け入れることで、恐怖心を逸らしています。
リハビリにおける主体性
自分の臨床の中でこどものリハビリを行う際、主体性を持たせることをとても大切に思っています。それは時に自分の想いに意識を集中させたり、動きを感じることであったり、新しい可能性に気付くことであったりします。
こちらが指示してその様に持って行くこともありますが、もっと小さな子の場合はどうすれば良いかがなかなか分かってもらえず、現場で悩んでいるという話をよく聞きます。もともとはみんなこどもだったのに忘れてしまうものですね。
結局やって欲しいことを周りで指示したり、手を持って誘導したりしている。それ自体が悪いということではなく、やはりできることなら主体性をこどもに持たせてあげることで、やる気も上がるし効果も出る。そう思っています。
では、具体的にどういうことをすれば良いのでしょう??
まずは『待つこと』
自分でやろうとしていたらひたすら待つ。結果が出るまで待つ。失敗したら、それは失敗だと教えてあげられる。ただし途中で手を出すとその結果かどうなるかわからなくなる。
これは何にでも興味を持って取り組み、まだ結果が予想できない時期の取り組み。
あ、言い忘れていましたが、こどもならなんでも同じではなく幼児の間や、年長さんくらい、そして小学校に入ってからなどで対応も変わってきます。
この時、興味は持つけどだんだんと自分が知らないものを怖がるようになります。
こうなると自分だけでは取り組まないので周りでやっている様子を見せて、どういう経過を辿るのかを覚えてもらう。
つまり、派手に楽しんでその気にさせていきます。
食べ物の好き嫌いは良い例になります。
人が食べているのを美味しそうと思って食べた方が絶対好きになります。
反対に美味しくなさそうだなと思っているものを何かにつられたり、怒られながら食べても絶対好きになりませんよね。
主体性を持つ。ということは本人に選ばせているということ。
その行為が社会性を育てることにつながるし、ちょっとだけ冷静になって受け入れやすくなりますしね。
全部が全部、子育てにおいてできているわけではないですが、これからも続けていきたいと思います!
あ、スタッフの育成もおなじです!
中川将吾
小児整形外科専門ドクター
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