クラウドファンディングの始め方⑤
みなさまこんばんは。お待たせしました!第5弾です。
昨日はクラウドファンディングを広めるために、派生アイテムを作ったりするといろいろな角度から広まるし、オフラインにも強くなるよ〜と言ったことを紹介しました。
そろそろ中身の作り方に移ります。まずはリターンです。クラウドファンディングを終えて、なにはともあれ、リターンから設計していくのが良いのではと感じました。中身を用意する前に、どういったアクションが起こせるのか、自分の強みはなんなのかを整理する上でもリターンから設計してみてはいかがでしょうか??
支援してくれる人を徹底的に想像する
この時点で理念の追求が終わっているため、大方の方向性は決まっていると思います。
リターンを考えるときは、それを選んでくれる人を想像します。すると、おおまかに分けてこんなテーマで作っていけば良いのではないでしょうか。
①支援のしやすさ
②想いの伝わりやすさ
③満足感
①支援のしやすさ
クラウドファンディングが何であろうと、お金がからんでくるものには間違いないので、ここは外せません。お金に換えられないといくら主張したとしても、『この金額はちょっと・・・』と思われたら支援の輪から外れてしまいます。
お金に余裕がある人、そうでない人、クラウドファンディングに慣れている人、そうでない人、様々です。
支援額が少なくても、支援者が増えれば世間に対してのアピールにもなるし、もしかしたらその人が他の人にすすめてくれるかもしれません。
入口をある程度広くするためにも支援しやすいリターンの設計は必要だと思います。
②想いの伝わりやすさ
この考えはちょっと特殊かもしれません。上手い表現が見つかりませんでした。
今回作成したリターンの中には、特定の人向けに用意したものがいくつかありました。それこそそこは完全に狙っています。
こちらがここに支援を入れて欲しいと思っている場所に、導かれる様に支援が入ってくると本当に嬉しくなります。
多くの成功プロジェクトは自分の知り合いに事前に支援をお願いしているはずです。その時に「どこに支援するのか」を、こちらから言わなくても分かるように設定されていることが大切です。
一度見たページを後日再度振り返って見るかどうかは100%ではありません。気付いたら終わっていたってこともクラファンのあるあるです。
ぱっと見で、支援のタイミングを引き寄せられる想いの伝わりやすさは大切だと思います。
③満足感
クラウドファンディングの支援は相手にどれだけの満足感をもたらすかで決まってきます。
商品提供型のリターンであれば、その商品自体の質で決まりますが、そうでない場合はちょっと難しいです。
なにせ実態のないリターンを説明するのは困難だからです。
ただし、応援だけでもしたい。いくらだしても良い。なんてこともあります。
よく言われていることですが、高額支援者の中にはリターンの品物は必要無い場合があります。本当に必要なら自分で買うことが出来るからです。
そこに必要なリターンはオンリーワンの何かであったり、プロジェクトオーナーと支援者の関係性であったり、将来的な可能性であったりします。
こういった種類のリターンを上手く組み合わせて支援者の目にとまる様に用意していきます。
支援額にはリターン費用も含まれる
気をつけておかなければいけないのはここです。豪華なリターンを用意すると、それ自体がプロジェクト終了後に負担となってきます。
たとえば創作系のリターンだとすると、ある程度のロット数があれば単価が下がります。それなのに数個だけしか出ないとなると、原価が高くついてしまいます。
他にも商品の原価や配送料、宣伝費、デザインやライターの費用など、様々な出費の可能性があります。ある程度余裕を持って設定したいところです。
また、プロジェクトの必要金額からだけで支援目標を決めてしまうと、手数料とリターン経費を除くと足りなくなってしまう可能性もあります。ここは事前にチェックしておきたいところです。
リターンのしやすさを考えて設計する
ここからは自分の反省点です。
リターンを設計する際に、『オプション』、『メールアドレス』、『住所』、『備考』などが設定できます。
2-3種類の品のどれにしておくかをオプションで聞いておかなければ、終了後に全員に確認しなければいけなくなります。今回『コーヒー豆』を出しましたが、『豆のまま』か、『粉にする』かは設定していませんでした。そのため100件以上のやりとりをする羽目になってしまいました。
何かを送る系のリターンでは、事前に配送方法や配送料、納期などを確認しておく方が簡単です。ただし、普段その様な仕事をしていないと1から考えなければいけないので、これが意外と大変な作業になります。
メールだけで済むのであれば、クラウドファンディングのシステムを使って一括送信が出来るので簡単です。
今日はここまで!
今後、クラファンのアドバイザー的なお仕事もするかもしれません。
医療系のものやコミュニティ形成が好きだなー。
中川将吾
小児整形外科専門ドクター