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さかい整形外科@みどりの つくば市の新しい整形外科

2020年9月1日、つくば市みどりのの駅前に新しい整形外科『さかい整形外科』がオープンしました!!
きょうはオープン記念として、どんなクリニックができたのか解説をしようと思います。


つくば市内にはいま整形外科専門医のいるクリニックはそれほど多くありません。

2020年9月現在、つくば市医師会に所属する、整形外科をメインに診療されているクリニックは8つ。小児科は市内にどんどんできています。対して、人口が増えてもここ最近は新しい整形外科クリニックの開院は聞いたことがありません。すべてがそうではないですが、開業をしてしまうと新しい知識や治療法に関して勉強する時間がなく、昔ながらの治療が継続して行われている例もあります。

つくば市内の人口が現在24万人程度なので、単純計算では1つのクリニックで3万人ずつをカバーしていることになります。それぞれのクリニックは朝から患者さんがたくさんおとずれ、2時間ー3時間待ちとなることもあります。

そうですよね。
1日100人を超える患者さんを診るのはとても難しいのです。
整形外科患者を一人で診れるのは80人(午前40人、午後40人)程度がおそらく限界で、それ以上の患者数のところは一人当たりにかける時間を削っていくしかありません(それでも1人5分程度になってしまいます)。そうなるとはたして適切な医療は提供できているのでしょうか。

なので開業医だけではまかないきれず、いわゆる急性期病院と呼ばれる市内の総合病院の外来にも長い初診の列ができてしまいます。筑波大学附属病院の新患外来は数ヶ月待ちになっていたりします。

そんな状況なので、救急診療を担当している整形外科医の負担はとても大きくなっています。救急外傷の医療情勢が悪くなっていることは容易に想像がつきます。毎日休みなく手術と外来、病棟業務に追われ、その間に救急患者の診察が入る。自分もそんな日々を送っていたことがありますが、すでにその現場から離れて久しいのでもう戻れる気がしません。

急性期病院には急性期病院の、クリニックにはクリニックの良いところを最大限に活かせる環境作りが必要だと思います。ひとつの目安としては来院患者数ですね!いつか調べてみたいと思います。


ついに新しいクリニックがオープン

【朗報】
つくば市の一番東京よりにあるみどりの地区についに整形外科クリニックができます!

場所はみどりの駅前にあるみどりのメディカルモール。ここにはすでに数年前から内科医院が開業しており、MRIも装備されている様です。

東京医大茨城医療センターで講師としてお勤めになっていた酒井晋介先生が開業されます。先生には脊椎外科専門医として手術で何度もお世話になりました。

脊椎外科医なので、腰痛や首の痛み、手や脚のしびれに関して相談することができます。手術をたくさん行っていた先生なので、手術療法と保存療法の良いところを丁寧に教えてくれるといった患者さんに優しいクリニックになるでしょう。

手術や注射による悪いところを治すものではなく、リハビリテーションを重要な位置に置いたクリニックだそうです。筋力や柔軟性を改善させることで、痛い治療を受けずにすみますね。

場所も隣駅ですしね。いろいろと参考にしたいと思います。

ちなみに自分の起ち上げている、小児の運動器障害や運動器障害予防を中心にみていくクリニック@万博記念公園は2021年の10月にオープンの予定ですすんでいます。(いまのところ遅れそうですが)

→訂正です。2022年5月オープンで予定しています。(2021年9月現在)

酒井先生は専門が脊椎自分は小児と全くかぶっていないので、お互いの良いところを活かし、ぜひ協力しながらつくば市内の整形外科診療を盛り上げていきたいと思います。

つくば市のみなさんこちらもよろしくお願いします。


何というかもう、エルレ最高の夜です。
はい。満足です。

中川将吾
小児整形外科専門ドクター

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