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エビデンスの意味を考える

こんばんは!
記事を投稿するのをまた忘れていたので少し時間関係がずれてしまいました。気にせずご覧下さい。毎日1回更新しています。

クリニック開業まで続ける予定なので、あと1年はきっと続けます。気付けばもう1年以上経っているんですよね。

久しぶりにTwitterに投稿した話題から入ります。

昨日のものです。

これはリハビリテーションにおけるEBP(EBM)についての自分なりの解釈について説明したものです。

EBMとはEvidence Based Practiceの略で、エビデンスに基づいた診療という意味で。ここでは投薬を表すMedicineの代わりにPracticeを用いて表現されています。

Evidenceとは過去の研究によって導き出された結果であって、きちんとデザインされたものの評価は高く、その結果はきちんと尊重しなければいけません。

しかし、基礎研究と違ってこと臨床となると、その対象者の性別や年齢、性格や生活環境、人種や地域の気候、食べ物などすべて原著と同じように揃えることは不可能です。

それにも関わらず、『〜の方法はエビデンスがあるから』と、全て正しいと思ったり、その方法以外を認めないといった主張が起こるのは間違っています。

ここまでどうですか?わかりにくいですか?

なかなか研究に足を踏み入れたことのない人には分からないと思います。

そのための例えとして『料理と食べる人』の関係を出して説明してみました。

とても美味しい料理があったとしても、それは万人に受け入れられるものではありません。

・好み
・体調
・その地域の食材
・時間帯
・気候
・宗教

などの、多くの要素でそのときの一番は変わってきます。

その状況を踏まえて最適なものを選んで処方を行うのがリハビリテーション医療の世界なのです。

過去にこの説明がうまくできずにセラピストとものすごく争ったことがあります。

当時はそのやり方がダメなことはわかっていても、それがなぜか上手く説明できませんでした。まだまだです。今はやっとで自信を持ってその状況が説明できる様になりました。

自分がつくるチームにはぜひこの考えを共有してもらい、自分の思い込みによる『エビデンスのある治療』の押しつけにはならない様に気をつけていきたいと思います。

逆に、

どんな間違いであったとしても、その人にとっては必要なものなのかもしれない。

まずはその心を持って寄り添うことから始めてみてはいかがですか?

こういった子育てに関する日々の気づきや日常生活の改善点をみんなで考えるコミュニティ運営をしています。
参加者にはいろいろなアイデアを出してもらい、ときにはイベントや製品化ができたら良いなと思いながら活動を広げていきます。
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中川将吾
小児整形外科専門ドクター

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