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時間を大切にするクリニック

木曜は外来診療の日です。毎回いまクリニックができていれば解決できることがあるなーと思いながらやっております。待ち遠しいです。

繰り返しますが、開院は2021年10月の予定です。お待たせしています。

そして「1年以上前からなにやっとるん?」と思われた初めての方。どうもはじめまして。わたしがだいそれたリハビリテーションクリニックをつくば市内につくろうとしている者です。

今日はそのクリニックの中身をまた少し紹介します。

整形外科は診察室が2つ?

整形外科クリニックにはよくあるコトなのかも知れません。診察室が2つ並んでいます。どちらも整形外科用に作られたものです。

整形外科を受診する患者さんはとにかく数が多い(予定)です。1日の患者数は多いところで100人を軽く越えてきます。そうなると話を聞いて、処方して、カルテを書いて、といった細かい作業を繰り返すだけで、どんどん時間が押してしまいます。

その際にネックになるのが呼び出しと入れ替わりの時間です。数秒でも節約したいので、忙しい整形外科は診察室を2つ作り、交互に医師が移動しながら診察するスタイルをとっています。

一人を診察している間に、看護師さんが呼び入れ、問診を取り、診察が終わると移動してその患者さんを診察。終わったら隣でまた診察。診察の終わった患者さんには準備をしてもらい、退室してもらう。その繰り返し。

1時間に10人も診るようならそのスタイルで動くしかありません。小児科なんかもいくつもの診察室を回っている様なイメージがあります。

様々な時間の流れを考慮した計画

レントゲンや、リハビリ、注射や処置など部屋を移動してやることも多く、一度の入退室で終わらないのも整形外科の特徴です。そのため移動の導線や部屋の数にもこだわります。

レントゲンはいろいろな配置の関係で少し遠い場所に作らざるを得なくなりましたが、その他は1ヵ所でまとめました。

ギプス室と処置室も並べて配置し、様々な処置をどこででも行えます。
空いているスペースで、運動機能評価も行えればと考えています。ある程度の所見が診察前に分かっていれば取りこぼしもなく、スムーズな診察が行えます。

あまりにも時間を短縮すると患者さんの満足度が下がるといった報告もあります。診察の時間を最大限にとれる仕組み作りが大切です。例えば、機能評価を事前にやってしまうと、「なにも触ってもないのに診断だけ言われて薬を出されて終了した」なんて言われかねません。そこは「確認させてください」と悪いところだけ再評価することで解決します。

待ち時間も来院の理由に

待ち時間はどこの病院でも患者さんの不満材料となることがらです。満足度を上げるために様々な取り組みがなされていると思います。

大切なのは「この待ち時間の間に・・・ができたのに」を解決することです。

こどものいる家庭ではその悩みは大きいでしょう。1分1秒を無駄にすることなく1日を終えることに全力を出している家庭では、おいそれとゆったりクリニックに通っている暇はありません。どれだけその部分を手伝えるかも自分たちの使命です。

待ち時間の間に一休みできるカフェ、おやつや軽食が摂れ、たくさん遊ぶことで、こどもたちの夜の安眠にも力を発揮します。病院が嫌いな子は待っている時間もストレスの原因です。遊びながら待つことができればお母さんのストレスも少なくなるでしょう。

早く保育士さんの確保をしなければ。

ではまた明日。

中川将吾
小児整形外科専門ドクター

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