masaがコンビニオーナーを始めた理由③
SVは毎日のように朝の発注締め切り30分前とかになると決まって電話して発注改善を提案してくる。
午後の発注締め切り前も電話が来る。
抜き打ちで急にお店に来る。
私はこの頃お店に行くのが発注と精算の為だけでレジに立つ事はあまりなかった。
その代わりSVの来ない土日だけはスタッフをほとんど使わずスーパーロングで働いていたのだ。
それによって人件費をコントロールをしていた。
私はこのライフスタイルがとても合っていた。
ずっとこのままやっていてコンビニ経営をしながら別の収入の柱を作り2店舗目の話があればやりたいと考えていた。
しかしこのライフスタイルには問題があった。
私がお店にいない時に何度も電話があったようで
「SVの〇〇です。店長いらっしゃいますか?」
スタッフは電話が来るたび毎回「いません」と答えていた。
これが毎回続くと本部としてはまずいのである。
いや、SVや所長としてまずいのかもしれない。
大きく言えばファ○マ全体的にまずい。
何故かというと会社の使命として基本的に売り上げは前年比を超えなくてはならない。
しかし発注の大半を、アルバイトのスタッフに任せることによって発注のクオリティが下がっていってしまった。
おにぎり、お弁当、パスタ、サラダ、サンドイッチなど主力商品など含めてだ。
実はこの事は私の中では想定内であった。
発注を覚えたばかりのスタッフが完璧な発注、完璧な仕事が出来るはずがない。
それを理解した上で発注をスタッフに任せ、前週の発注などと比較してしっかり教え込むつもりだった。
しかしそんな私の思想や考えなどSVには通用しなかった。
「発注の量があまりにも少なすぎます。これでは売り上げがとれません。沢山の機会ロスを起こしてます。」とSVが言う。
機会ロスとは本来商品があれば売れたはずなのに無いために売れなかった機会損失の事である。
私は「そんな事はどうでもいい、機会ロスを起こしてたとしてもスタッフに任せてみてどれくらいが利益が残るか試してみたい。そしてそれが間違えてたら後からスタッフに教えて修正したい」
そのように伝えた。
しかし本部としてはそんな事はなかなか聞き入れてくれないものだ。
正直商品があろうがなかろうが、売れようが売れまいがどうでも良いのだ。
商品を発注してくれればそれだけで本部としては売り上げがあがる。
もちろん商品が売れれば、そこからチャージが取れるためもっとオイシイ。
後日幾度とSVと協議の末、中食などの重点発注は私が行うこととなった。
そして店長とマネージャー(妻)の勤務時間が少ない。
もっと本部と足並みを揃えて経営をしてほしいなどと言われた。
足並みを乱しているつもりはないが、これでは何のための経営者(オーナー)なのであろうかと疑問が残る、、、。
妻にもお願いし勤務時間を増やし、私自身も勤務時間を増やした。
同時にスタッフのシフトも削った。
そして私がオーナーになって2年が経過したある日から事態は急変した。
この事態が私がコンビニオーナーを辞めるきっかけとなったのだ。