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贅沢な旅行をするには、目的をしぼる
旅行と
観光と
バカンス。
これらは、違うものだ。
旅行とは、移動だ。移動には、リスクが伴う。飛行機は飛ばないかもしれないし、乗り継ぎがうまくいくとは限らない。現地で言葉がわからなければ、目的地にたどり着けないかもしれない。移動自体が、まず、スリリングなのだ。
観光とは、探索だ。ダイビングやショッピングや博物館めぐりなど、やりたいことが明確にあって、それらを体感をすることだ。体感するためには、移動して目的地に時間通りにたどり着かなければいけないので、観光するために旅行をすることが多い。計画を立てなければいけないし、時間通りに動かなければいけない。頭を使う。
バカンスとは、家とは違う場所で、無目的に生活をすること。でも、家とは違う場所に行かなければならないので、やはりバカンスをするには旅行をしなければならない。
で、旅行をするときにはその目的が観光なのかバカンスなのかをわかったうえで計画を立てることが大事なのだ。
バカンス万歳
例えば私の妻は、旅行のプランニングに天才的な手腕を発揮するタイプで、お任せしていれば移動する手段、日程、宿、予算がサクサクと決まっていく。特に、お値打ち宿を見つけることには抜群の嗅覚を発揮する。しかし、バカンスの計画では罠にはまりやすい。バカンスは、一度そこに行ったらあまり動かずに、同じ宿でグダグダすること自体が価値なのだ。でも、妻はそれでは不安になるらしい。結果として、次の日は朝何時に起きてここに行ってこれを観てこれを食べて、、、となりやすい。それは観光だ。観光は、楽しいが、やりすぎると疲れる。
今回、プーケットへはバカンスを目的として行ったので、一定期間「住む」ための宿を見つければよかった。条件は、プールサイドでコーヒーやビールを飲みながら一日中本を読んで過ごし、飽きたらプールで泳ぎ、暗くなったら夕飯を食べに行く。それだけ目的が絞れれば、他をあきらめて費用を抑えることは可能だ。
例えば、何も豪華な朝飯が毎日出てこなくてもいい。何なら、コンビニで買ってきたパンでもいい。近頃は、プーケットでもファミマやセブンイレブンなどのコンビニが日本とほぼ変わらない品ぞろえを用意して至る所にある。普段ニュージーランドに住んでいると、むしろコンビニ飯のほうが豪華に見えてしまうほどだ。
夕食は、外にいくらでもうまくて安い店があるので、素泊まりのコンドミニアムでいいことになる。そうして、ブックしたのがスリンビーチにあるHolycowという会社が運営するコンドミニアムだった。
コンドミニアムのメリット
そりゃあ、安い。何しろ、一泊40NZD弱。3000円くらいだ。
これはオフシーズンだということもあって、今回は9月終盤、雨期でも終わり頃だったようで、そこまで悪い天気にはならなかった。むしろ、少し曇っていてくれるくらいが過ごしやすくてよい。
滞在したのはスリンビーチというところで、有名なバンタオビーチよりかなり小さいが、その分静かでバカンスにはもってこいだ。
Booking.comのサイトでスリンビーチと入れれば出てくる。重視するのは、口コミの評価。アパートメントは部屋ごとにホテルのオーナーが募集を出しているので、同じ建物でも違う物件のように出てくる。当然、評価もばらついている。ここは、リスクだ。口コミの高い順に並べ、コメントをよく読んで、自分で判断するしかない。
要はアパートの一室だ。キッチンや調理器具等、生活するための設備はそろっている。朝はそれこそコンビニで買ってきたパンと目玉焼き、後はドリップコーヒーがあれば素晴らしい一日の始まりだ。(ドリップコーヒーがなかなか見つからなかったので、持参するべし)
夕食は、イタリアンとか、ちゃんとしたレストラン入ると、ドリンク込みのふたりで1000バーツ(4000円くらい)いくが、タイ料理の店なら400-500バーツくらいでいける。口コミをチェックするのが大事。
激辛のトムヤム徒歩10分。
汁物の持ち帰りを頼むと、屋台の金魚すくいみたいなビニール袋に入れて渡される現地の屋台。衛生面で心配ならやめといたほうがいいかもしれないが、インターネットの口コミで観光客に人気だったのでギリギリOK?
宿出て5秒のところにある飯屋。安くてうまい。
サービスチャージ取るようなちゃんとした店もある。たまにはそういうのもいい。
コンドミニアムのデメリット
エントランスに受付係はいるが、ホテルのフロントではないので、最低限のことしかしてもらえない。清掃は3日ごとだし、部屋の問題は基本的にHolycowではなく、持ち主の責任で解決する。今回も、洗面所の排水溝が少し臭い、それを解決するのに手間がかかったが、これは運もあるだろう。
これは近くにあったノボテル。少し金を出して、こういうホテルに泊まるのもありだろう。
金をかけるところを絞れば、賢く贅沢ができるのだ。
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