『人間性の否定と虚構の世界』~はじめに

* 用語説明 *

幸福否定理論:心理療法家の笠原敏雄先生が提唱。心因性症状は、自らの幸福や進歩を否定するためにつくられるという説。娯楽は難なくできるのに、自らの成長を伴う勉強や創造活動に取り組もうとすると、眠気、他の事をやりたくなる、だるさ、その他心因性症状が出現して進歩を妨げる。このような仕組みが特定の人ではなく人類にあまねく存在するという。

抵抗:幸福否定理論で使う”抵抗”は通常の嫌な事に対する”抵抗”ではなく、許容範囲を超える幸福、自らの成長・進歩に対する抵抗という意味で使われている。

反応:抵抗に直面した時に出現する一過性の症状。例えば勉強しようとすると眠くなる、頭痛がする、など



=本連載の主旨=

本連載は、2020年~2021年にかけて、掲載した『「お金・相場」に関する幸福否定』の続編となります。
当時は、人生の大半の時間を「お金」を稼ぐ事に使わなければならないのに、「お金」が何か?という事を知る事自体に、多くの人において強い抵抗があるという事を発見し、その点を乗り越えれば、「主体的従属」という問題を乗り越えられるのではないか?と考えていました。

2020年以降の世界的な感染症の流行と、それまでの常識が通用しなくなる大きな時代の変化の中で、

①「反応」を手掛かりに、一次資料をもとに主体的に考える事
②  大きな時代の変化の中で、今までの常識は通用しない。考え方、生き方を修正する事

を目指して、数名のクライアントの心理療法で相場チャートや、一次資料を検証する事に対する抵抗を乗り越える事を試みました。

具体的には、まず時価総額が大きい順番で、上位100社の過去5年の売り上げの推移、純利益の推移、業務内容をまとめて、世界的な流れを把握する課題を数名のクライアントに出しました。
この課題を出したクライアントは、金融機関や商社に勤め、ビジネス雑誌や新聞は難なく読む事ができ、投資にも意欲がありました。
しかし、毎日15分取り組めば1カ月で終わる課題が、全員が3年経っても終わらないという結果になりました。

クライアントがそれぞれ自力で抵抗を乗り越え、考える力を心理療法で抵抗を乗り越える事によって身につけるという視点で評価すると、試みは失敗に終わりました。

しかし、私自身が先行して、抵抗を乗り越えていく過程で、自分自身の価値観や生き方に変化し、影響を受けるクライアントが数名出てきており、その点ではある程度の成果はあったと考えています。(注1)

抵抗を乗り越える事を続けると、複数の一見関係のなさそうな事柄が、同時進行で段階的に進み、最終的に結びついてくる事があります。

2021年5月の『「お金・相場」に関する幸福否定』連載終了時には、まだ日本では、新型コロナウイルスのワクチン接種が始まったばかりでした。世界的にも薬害が取沙汰される状況ではなかったので、その点に関する言及はしていませんでしたが、2024年時点で、mRNAワクチンの薬害に関する論文も3000件を超えています。また、論文ベースで新型コロナウイルスは人工的なものであろうという証拠が提出され、全世界で控えめに見積もっても、3000万人以上が亡くなっていると推測されます。(注2)

世界の半分以上の数十億人が人工的なウイルスと薬害の被害者になっている可能性があるにも関わらず、一向にウイルスの機能獲得実験の停止や、mRNAワクチンの見直しをするという状況が生まれません。日本国民は、8割近くがワクチン接種を控えている状況にも関わらず、政治家、メディア、医師、科学者は、明らかにおかしい流れを強力に推し進めようという意志が働いているように感じます。

前連載の最終稿で、服従心によって、普通の人でも、本質的には犯罪である事を罪悪感を感じずに行うという「ベールを被った犯罪」に言及しましたが、残念な事に、世界的な規模でそれが起こってしまったと感じています。

また、mRNAワクチンの接種の後のシェディングという現象が放射能被曝に症状が似ている事から、過去の被曝症状を調べていた所、分子生物学者のミヒャエル・パルマー博士が、専門とは別に、『偽装された原爆投下』/ ミヒャエル・パルマー著 という著書で、証拠を挙げて、「広島、長崎で使われた原子爆弾が核分裂を起こしていない」(主にマスタードガスとナパーム弾を爆発させ、放射性物質を後から撒いた)という主張をしている事を知りました。

状況証拠としては、

・原爆投下の直下に木が残っており、不自然。
・被爆者の熱傷が放射能被曝ではなく、マスタードガスやナパーム弾の火傷に見える。

などを挙げ、

直接的な証拠としては、

・原子爆弾による死亡者の分布と核分裂による放射線の距離に矛盾がある。
・核分裂由来の放射性物質(ウラン255が核分裂をすると、ウラン256になる)が自然界にある分量以上に検出できない。

などの点を挙げています。

また、専門的な事がわからなくても、「なぜ広島、長崎は除染もしていないのに人が住めるのか?」という点を考えて頂ければ、不自然な点が存在するという事は、おわかり頂けると思います。

にわかに信じられない説でしたが、昨年12月より、日本側の資料と併せて数カ月をかけて調べた結果、広島、長崎の核兵器は核分裂はしていないという個人的な結論を得る事ができました。

また、核爆発の映像を調べていく過程で、ドイツの国営の国際放送局であるドイツ・ヴェレの特集で、我々が見せられていた原爆投下の映像は、後の水爆実験の映像である、という疑惑がある事を知りました。

(Bombing of Hiroshima depicted with wrong film footage for years | DW News)

これらが事実であれば、あるいは疑惑であっても意図的に検証されないのであれば,我々が受けてきた教育や、我々が目にしてきた報道の信頼性が根底から崩れる事になります。



道具を使う事、外部の力を積極的に使う事を進歩させてきたのが人類と他の生物を分ける大きなの特徴の一つと考えられていますが、第二次世界大戦以降は、

・原子の内部のエネルギーを使う。(核兵器、原子力発電、核融合)
・遺伝子を操作する事によって、人体や生物界をコントロールする
(遺伝子治療、品種改良など)

つまり、原子力産業と遺伝子産業が、予算や労力から見ても、最も大きな柱となっていると言えるでしょう。

しかし、この二点が成り立たない、あるいは最初から偽物だとわかっていたとしたら、社会の方向性自体がスタートから成り立っていない事になります。

このような経緯で、現在は、

①第二次世界大戦後の先進国の社会基盤は想像を絶する虚構に基づいているという疑惑がある。

②「人類は先進国を中心として、人権意識が高まり、進歩している」という前提で疑問が生じ、その裏で罪悪感を生じさせずに犯罪を行う心理的操作の技術を意図的に発達させてきた。

ことが理解できるようになり、上記、①、②が結びついて成り立っていた先進国の社会の基盤が崩れてきていると考えるようになりました。

本連載の主旨は、

・(幸福否定理論の「抵抗」による)社会的な不可解な事象の提示
・第二次世界大戦以降に開発された、罪悪感を回避する技術
・幸福否定理論の「抵抗」の視点からみた、「支配される側」の反応、態度

を明らかにする事になります。


=本連載の構成=

本連載の第一部は、911テロ事件、新型コロナウイルス、HIV、日航ジャンボ機墜落、核兵器の疑惑について書きたいと思います。
これらの疑惑の証拠を固めるには、何冊もの本が必要な事件ばかりです。

主題としては、これらの疑惑の証拠を提出しても、検討されずに「陰謀論」で片づけてしまう態度が不自然である(言い換えると、集団での異常行動、症状)という点になります。そのため、疑惑そのものについては既出の参考資料の要点のみに絞る予定です。

第二部は、前田哲男氏の著書『戦略爆撃の思想: ゲルニカ-重慶-広島への軌跡』と、デーブ・グロスマン氏の著書『戦争における「人殺し」の心理学』を通して、「殺し合いに対する心理的な抵抗感を回避させる方法を、軍が意図的に開発してきた経緯」について書く予定です。

本来、人間には同種を殺害する事に対する強烈な抵抗感があり、相手を認識できる距離においての銃撃戦では、意図的に外して発砲するケースが多いというデータがあります。その点を克服するために、思考停止無感覚といった状況を利用し、「人間性」を発揮させないように開発された技術と、現在の社会への応用が要点となります。

第三部は、幸福否定の視点から、「支配される側の抵抗」の具体例について、考察を進めていきたいと考えています。

第一部、第二部を読むと、政治家、あるいはその背後の支配者が悪いと考える読者もいると思います。ワクチンや抗がん剤などの医療分野での薬害、軍産複合体による戦争に関しては批判も多くありますが、公平な目で見ると、公衆衛生の発達に伴う病気の激減、ロックフェラー財団による緑の革命による食糧生産の増加など、人類の発展に大きく寄与している事例も多くあり、支配する側が一方的に悪である、という見解にも違和感を覚えます。

また、第二次世界大戦時の日本側の内通疑惑や、2020年以降のコロナ渦に観察された、権威、専門家、大衆の行動から、原因は支配される側にもある事がはっきりしてきました。

私自身は、2020年以降のパンデミックや戦争を起因とした世界的な混乱や、異常気象については、歴史の必然という捉え方をしています。本連載においては、私の解釈はなるべく控えながら、いわゆる「社会生活ができている普通の人」が「自分の頭で考える」という事に対して、どれほど強い抵抗を示すかについて、観察事実の積み重ねを行いたいと考えています。

尚、当連載の基盤となっているのは、精神科医の小坂英世先生が発見した「反応」を指標とし、心理療法家の笠原敏雄先生が発見した幸福否定の「抵抗」に直面するという方法論です。

第一部、第二部に関しては、読みやすさを優先し、個別の調査対象にどのような抵抗があったかという点については省略し、第三部において、心理療法の視点から、私個人、あるいは大多数の人に共通する抵抗について、観察事実をまとめる予定です。


=注釈=


注1:「投資」や「主体性」という方向で心理療法を行っていた、社会生活ができているクライアントの心理療法は膠着状態に陥るか、クライアントが心理療法を辞めるという状況になりました。また、がん患者においては心理療法の手法が全く通用しない程、抵抗が強いという事がわかりました。心理療法においては「抵抗を乗り越える事はできなかった」と結論付けています。但し、自閉症のクライアントや、統合失調症のクライアントが、一般社会が「陰謀論」で片づける疑惑の本質を見破る力がある事がわかり、また、心理療法において、より一層の改善を見せ始めるという現象が起こっています。

注2:WHOは2020年、2021年の2年間に超過死亡から計算し、約1500万人が新型コロナウイルスにより死亡したという推計を発表しています。

注3:ここでの「抵抗感」は嫌な事に対しての抵抗感であり、笠原先生が提唱している幸福否定の抵抗と意味が違う事になります。



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