【フェラーリ維持費】フェラーリとマセラティ2台持ちのお金事情。
このnoteには
フェラーリとマセラティそれぞれのおよそ4年間の維持費(ローンの支払い/保険料/車検点検費用/その他維持費)を記してあります。
すでに両車両とも売却済みです。なお売却価格について明確には述べませんが、内容から推定していただくことは可能だと思います。
読み進めていただく前に、下記が基本的な車両情報になります。
フェラーリ(3年半所有:2019年-2023年)
車両購入価格:約1600万円
購入時走行距離:1.6万キロ
駐車場代:4万円/月(年48万円)
購入方法:残価設定ローン(5年残価50%)
マセラティ(4年と3ヶ月所有:2018年-2023年)
車両購入価格:約1200万円
購入時走行距離:5000キロ
駐車場代:5万円/月(年60万円)
購入方法:ローン
使用頻度については、
両車両ともに休日に
フェラーリ→近所を流す
マセラティ→日用品の買い出し+月1の旅行に使用する程度でした。
こちらは、ガソリン代やタイヤの消耗具合の参考になればと思います。
また、両車両の燃費については以下の通りです。
フェラーリ2~4km/L(タンク容量は78L)
マセラティ4~6km/L(タンク容量は80L)
このnoteではフェラーリ3km/L、マセラティ5km/L、160円/Lで計算しています。
フェラーリ・マセラティの購入を検討中の方や、将来購入してみたい方、またこの車両価格帯の他の自動車に興味のある方には大変参考になるかと思います。
ご興味がある方は、ぜひご覧いただければと思います。
目次は以下の通りになっています。
お読み頂く前に
費用の計算単位は「万円」で細かい端数は切り捨てております。
1. 車両情報及び価格と購入方法について
本題の前に、所有者は都心部に住む経営者です。
フェラーリについて
5年残価50%のローンで、車両登録から6年経過した車両(認定中古車)を、金利1.9%で諸費用込みで1600万円にて購入しました。月々の支払いは14.3万円です。
フェラーリには、新車購入時に7年間の点検メンテナンスプログラムが付きます。購入した車両は、ちょうど6年経過したもので、1年間分の点検プログラムがついていました。
また、認定中古車(車両登録から14年以内かつ正規ディーラーが整備したもの)は、「フェラーリ保証」により購入から1年間は様々な故障の費用がカバーされます。
尚、7年間の点検メンテナンスプログラムと認定中古車のフェラーリ保証はフェラーリ本社が提供しているサービスです。
フェラーリの残価設定ローンについて
フェラーリの残価設定ローンは、国産車のように固定ではありません。
まず、50%でローンを通すと、5年間で購入価格(1600万円)の50%の値段を分割で支払います。
5年後の売却時に市場価値が購入価格の50%(800万円)の場合、過不足なしでディーラーに売却できます。次に5年後に市場価値が25%に下がる場合、ディーラーは400万円で買い取ります。ここで生じる400万円の差額は所有者が支払わなければなりません。次に5年後の市場価値が75%の場合、1200万円で買い取ってもらうことができ、400万円得することもあります。
これがフェラーリの残価設定ローンの仕組みの大枠になります。
マセラティについて
頭金なしのフルローン・分割回数60回(5年)で、金利1.9%にて諸費用込みの1200万円で購入しました。月々の支払いは20万円です
こちらは、走行距離が5000kmの元試乗車でした。マセラティの場合は新車登録から3年間は保証がついています。
2. 任意保険料(車両保険含む)について
任意保険はもちろん加入の上、車両保険にも入っています。
対象者は以下の通りです。
35歳以上の被保険者(本人)及びその親族+その他第三者(年齢制限なし)
上記の表には1年分の保険料が入っています。
尚フェラーリ4年目の実際の支払いは6ヶ月分9.5万円で、マセラティ5年目は3ヶ月分5.7万円でした。
等級はフェラーリが11等級, マセラティが15等級でした。
細かいお話ですが、車両価格が1000万円を超える車両はインターネットなどからの保険に加入できないため、全てディーラーさんにお任せして加入する形になります。
3. 維持費概要
このnote上で「維持費」(黄色で表示)と呼ぶものは税金、車検・点検費用、ローン支払額、ガソリン代とします。
上記「維持費」に任意保険料と駐車場代を含んだものを「維持費+α」(青で表示)と呼ぶことにします。任意保険料は車両保険に入るかどうかなどで大きく変わりますし、駐車場代の必要があるかどうかにもよるためです。
フェラーリを3年半(42ヶ月)維持してかかった総額は「維持費」742.6万円、「維持費+α」986.2万円です。費用を月割すると、「維持費」17.6万円、「維持費+α」23.4万円です。
マセラティを4年と3ヶ月(51ヶ月)維持してかかった総額は「維持費」1234.5万円、「維持費+α」1576.8万円です。費用を月割すると、「維持費」24.2万円、「維持費+α」30.9万円です。
両車合計で「維持費」1977.1万円、「維持費+α」2563万円です。
両車両の費用を4年間(48ヶ月)で月割すると、「維持費」41.1万円、「維持費+α」53.3万円です。
4. 購入から1年目の維持費(点検車検保証)について
2台の「維持費」は457.8万円、「維持費+α」は611.1万円でした。
フェラーリについて(2019年8月-2020年7月)
フェラーリは新車購入時(車両登録)から7年点検保証(メンテナンスプログラム)が付きます。車両登録が2013年で、購入が2019年だったため、1年目の点検費用はメンテナンスプログラムで大部分を賄うことができ、
車検有りの法定点検の費用は6.7万円でした。
自動車税は7.5万円でした。
ローンの支払いは月々14.3万円で年間171.6万円でした。
ガソリン代は総走行距離から計算し、13.7万円とします。
任意保険料は年間25.7万円でした。
駐車場代は月4万円で年間48万円でした。
「維持費」は199.5万円、「維持費+α」は273.2万円でした。
マセラティについて(2018年12月-2019年11月)
マセラティは点検費用のみで、5千円でした。このように安く済んだ理由は、購入時期が2018年12月で、点検が2019年4月だったことが理由だと思われます。
自動車税は5万円でした。
ローンの支払いは月20万円で年間240万円でした。
ガソリン代は総走行距離から計算し、12.8万円とします。
任意保険料は年間19.6万円でした。
駐車場代は月5万円で年間60万円でした。
「維持費」は258.3万円、「維持費+α」は337.9万円でした。
5. 購入から2年目の維持費について
2台の「維持費」は496.6万円、「維持費+α」は645.4万円でした。
フェラーリについて(2020年8月-2021年7月)
車検なしの法定点検費用で21万円でした。また、この年はフェラーリディーラー開催イベントに参加したため、事前点検で2万円かかり、合計23万円でした。
自動車税は7.5万円でした。
ローンの支払いは月々14.3万円で年間171.6万円でした。
ガソリン代は総走行距離から計算し、13.7万円とします。
任意保険料は年間21.6万円でした(1年目から4万円ほど下がりました)。
駐車場代は月4万円で年間48万円でした。
「維持費」は215.8万円、「維持費+α」は285.4万円でした。
尚、フェラーリの「維持費」の前年比は+16.3万円、「維持費+α」は+12.2万円でした。
マセラティについて(2019年12月-2020年11月)
車検なしの法定点検費用で15.5万円でした。また、ガソリンスタンドにてkeeperのコーティングを頼み7.5万円の出費となりました。合計は23万円でした。
自動車税は5万円でした。
ローンの支払いは月20万円で年間240万円でした。
ガソリン代は総走行距離から計算し、12.8万円とします。
任意保険料は年間19.2万円でした。
駐車場代は月5万円で年間60万円でした。
「維持費」は280.8万円、「維持費+α」は360万円でした。
尚、マセラティの「維持費」の前年比は+22.5万円、「維持費+α」は+22.1万円でした。
6. 購入から3年目の維持費について
2台の「維持費」は551.6万円、「維持費+α」は699.8万円でした。
フェラーリについて(2021年8月-2022年7月)
車検有りの法定点検費用で35万円でした。
自動車税は7.5万円でした。
ローンの支払いは月々14.3万円で年間171.6万円でした。
ガソリン代は総走行距離から計算し、13.7万円とします。
任意保険料は年間18.8万円でした(1年目から7万円ほど、前年より2.5万円ほど下がりました)。
駐車場代は月4万円で年間48万円でした。
「維持費」は227.8万円、「維持費+α」は294.6万円でした。
この時は交換しませんでしたが、ブレーキパッドの交換の必要があるかもしれない。とのことで見積もりだけ依頼しました。見積もりはおよそ40万円でした。
結局売却に至るまでブレーキパッドの交換はしなくて済みました。
尚、フェラーリの「維持費」の前年比は+12万円、「維持費+α」は+9.2万円でした。
マセラティについて(2020年12月-2021年11月)
車検年かつ法定点検費用で26万円でした。また新車購入時からついてくるディーラー3年保証プログラムの終了に伴い、4-5年目のディーラー保証プログラムに加入したため、その費用で40万円かかりました。合計66万円です。
自動車税は5万円でした。
ローンの支払いは月20万円で年間240万円でした。
ガソリン代は総走行距離から計算し、12.8万円とします。
任意保険料は年間21.4万円でした。
駐車場代は月5万円で年間60万円でした。
「維持費」は323.8万円、「維持費+α」は405.2万円でした。
尚、マセラティの「維持費」の前年比は+43万円、「維持費+α」は+45.2万円でした。これはディーラー保証プログラムへの加入が大きな要因です。
7. 購入から4年目の維持費について
2台の「維持費」は389.3万円、「維持費+α」は504.2万円でした。
フェラーリについて(2022年8月-2023年3月)(売却期)
車検点検前に売却したため、費用はかかりませんでした。
ローンの支払いは月々14.3万円で年間171.6万円でしたが、半年の保有のため実際の費用は85.8万円でした。
ガソリン代は総走行距離から計算し、13.7万円とします(便宜上ガソリン代は4年間で割って計算しました)。
任意保険料は年間19万円でしたが、6ヶ月分しか乗らずに売却したため、実際の費用は9.5万円でした。
駐車場代は月4万円で年間48万円ですが、6ヶ月分で計算し、24万円でした。
「維持費」は99.5万円、「維持費+α」は133万円でした。
尚、フェラーリの「維持費」の前年比は-128.3万円、「維持費+α」は-161.6万円でした。
マセラティについて(2021年12月-2022年11月)
車検なしの法定点検費用で32万円でした。なお、この年にサスペンションが故障しました。前年に加入したディーラー保証のお陰で費用はかかりませんでした。
自動車税は5万円でした。
ローンの支払いは月20万円で年間240万円でした。
ガソリン代は総走行距離から計算し、12.8万円とします。
任意保険料は年間21.4万円でした。
駐車場代は月5万円で年間60万円でした。
「維持費」は289.8万円、「維持費+α」は371.2万円でした。
尚、マセラティの「維持費」の前年比は-34万円、「維持費+α」は-34万円でした。
8. 購入から5年目の維持費について
マセラティについて(2022年12月-2023年3月)(売却期)
車検点検前に売却したため、費用はかかりませんでした。ただし、2022年の12月時点では7年目の車検まで乗る意思があったため、ガソリンスタンドでkeeperのコーティングをしました。その費用で9万円かかりました。
ローンの支払いは月々20万円で年間240万円でしたが、3ヶ月の保有のため実際の支払額は60万円でした。
ガソリン代は総走行距離から計算し、12.8万円とします(便宜上ガソリン代は5年間で割って計算しました)。
任意保険料は年間22.8万円でしたが、3ヶ月分しか乗らずに売却したため、実際の費用は5.7万円でした。
駐車場代は月4万円で年間60万円ですが、3ヶ月分で計算し、15万円でした。
「維持費」は81.8万円、「維持費+α」は102.5万円でした。
尚、マセラティの「維持費」の前年比は-208万円、「維持費+α」は-268.7万円でした。
9. 売却時の状態と売却理由について
フェラーリについて
カリフォルニアのローン総支払額は600.6万円で、5年残価設定ローンでしたが、ローン期間満了前に売却しました。
5年50%残価設定(車両価格1600万円)でしたので、5年後800万円売却の予定でした。
ありがたいことに5年ローンの残債+5年後売却予定額の合計金額くらい売却しました。
売却時の状態について具体的な走行距離数はプライバシーの観点から控えさせていただきますが、燃費3km/L・ハイオク160円として計算してガソリン代が3年と半年で48万円でした。
この車は所有中一度もタイヤ交換をしませんでした。
売却理由についてですが、新しい車に乗り換えるためです。もし乗り換えがなければ5年間乗り続けていたかもしれません。
マセラティについて
ローンの総支払額はおおよそ1020万円程度で、残債が180万円程度です。
マセラティは残債を支払った上で、トヨタ車1台買えそうな値段で売却しました。
具体的な走行距離数はプライバシーの観点から控えさせていただきますが、
燃費5km/L・ハイオク160円として計算してガソリン代が4年と3ヶ月で64万円でした。
また、タイヤの減りが目立っていたため車検を通していた場合はタイヤ交換が必要でした。もし車検を通していたら、タイヤ交換代含む車検点検費用(60万円弱)+向こう1年分のディーラー保証プログラム加入費用(45万円)で100万円程度かかる予想でした。
売却理由について、ディーラーの保証プログラムの内容に不安を感じたためです。所有していた車は、エアサスペンションが一度故障しており、保証プログラムによって0円で修理してもらいました。
ただし、エアサスペンションは基本的に消耗品であり、6年目以降は保証プログラムに加入しても修理対象にはなりません。もし正規で修理した場合、憶測ですが50万円くらいかかるのではないか?と考えます。となると、保証プログラム(45)+修理(50)で100万円弱になり、負担の大きさが不安でした。
10. 最後に
費用の合計は繰り返しになりますが、
フェラーリを3年半維持してかかった総額は「維持費」742.6万円、「維持費+α」986.2万円です。
マセラティを4年と3ヶ月維持してかかった総額は「維持費」1234.5万円、「維持費+α」1576.8万円です。
両車合計で「維持費」1977.1万円、「維持費+α」2563万円です。
正直維持していた際には、こんなに費用がかかっているなんて夢にも思いませんでした。マセラティについては、3年目頃から維持費の高さが気になり始め、5年目を前に売却に至りました。ETC代金等を含めることなく2500万円超えているので、なかなかショッキングでした。
このように振り返ってみると、特にマセラティは1回目の車検を通した後は維持費がグンと上がるので、1回目の車検を通す前に乗り換えていくのが良いと思いました。
乗り換えた方が、多少の費用はかかっても「売却時の値段は大きく下がらない」&「機能がアップデートされる」&「故障しにくい」といったようにメリットが大きいと思いました。
フェラーリは、リセールも十分に良く、車の特性上ハードユースはしないため部品交換の機会が少なく、負担額にも納得感があります。
マセラティは、毎度の負担額が大きく、車は非常に素晴らしいため残念ですが諦めることにしました。またいつか、大きな負担にも耐えられる余裕ができたら乗りたいです。
話は逸れますが、
YouTubeでランボルギーニオーナーの方が「サラリーマンがランボルギーニに乗れるのか?」という動画で、「現金一括払いが限りなくできる方のみ」と回答されていました。
筆者家族は2台ともローンで所有していましたが、それでも結局全部で2500万円支払いました。2台の車両価格合計2800万円を一括払いはできるかわかりませんが、ランボルギーニオーナーさんのおっしゃる通りなんだなぁと思いました。
こんな感じで締めくくろうかと思います。こちらのノートはいかがでしたか?参考になっていたら嬉しいです。
最後までお読みいただきありがとうございました。
車ネタ共有できることが他にもあるので、読みにきて下さると嬉しいです。