ダイアログカードの使い方/ある日、中2の息子と。
同級生と取っ組み合いの喧嘩をした息子のリアル中学生日記。
中二の息子がとっくみあいの喧嘩⁉
先日、中二の息子の担任から電話が入り、息子が同級生ととっくみあいの喧嘩をし、お互いシャツが破れたり、少し流血がありました、との連絡あり。状況を伺うと、友人Aくんが他クラスのBくんを一方的に叩いたりいじめのような行為をしているのを見かけた息子が、Aくんを止めようとして身体を押してしまい、それが発端で殴り合いになったと。
まあ、小学生の時からこの手の妙な正義感?こじらせ系のトラブルは少なくなかったので、息子的には通常営業という感じだが、小学生男子のとっくみあいはまだ可愛げがあるが、「中学生男子の殴り合い」となると色々と問題があり、反省文を書くこととなった。
生まれて初めての反省文
生まれて初めての反省文。どう書いていいかわからない、とヘルプを求められたので、こういう時はこれ!とダイアログカードで一緒に内省をすることに。
その時、何が起きていて、自分の内側にはどんな感情があったのか。何に反省をして、何を大切にするのか。自分の願いを大切にしながらも、その満たし方を今後どうしていくのか。
時系列に1つ1つ状況確認をしながら、その過程でどんな感情の変化が起きていたのかを、なぜか楽しそうに(いいのか?)選んでいく息子。
私も一緒にカードを出して明確さをサポートすると、「そうそう!!そうなんだよ~!さすが、わかってるね~!」とこれまた楽しそう(いいのか?)。選んだカードを整理しながら、その時何が起きていたのかを言葉でわかちあっていく息子。
どんな感情の変化が起きていたのかを言葉でわかちあっていく
どんな感情の変化があったのか。
反省文を書き終えた息子は・・・
カードを選ぶことで、どんどんクリアになっていく息子は、このカードをもとに一気に反省文を書き終えた。
「このカード、やっぱいいねえ!自分でも漠然としてふわふわしていたのが、どんどん明確になっていって自分を理解できた。まじ使える。」という感想を残し、さっぱりした顔をしていた。
カードを使う前と使った後
最初に、学校から電話があった直後、話を聞きにいったら、破れたシャツをクローゼットの奥に隠していた息子。バツの悪そうな顔をしていて、まずいことをしたと感じていたのだと思う。
でも、私が頭ごなしにジャッジはしないこともわかっているので、起きた状況については隠さず話してくれた。ただ、その時にどんな感情の変化があり、どんな願いがそこにあったのかはわからなかった。
反省文を書く、という目的のためにカードを使って内省することとなり、息子も自己理解が深まり、私も彼のことをあらためて理解する機会となった。
小学生時代からずっと変わらない「平等」の願い。息子がトラブルを起こすとき、そこには必ずと言っていいほど「平等」の願いがある。
フェアであることを大切にしたいからこそ、フェアではないことへの怒りがある。その怒りをカッとなってあらわにするのではなく、怒りを情熱に変えて、その願いをどう現実化していくのか。「願い」を現実化するための選択と自己表現が、息子の人生の大きなテーマ。
これからも一緒に探究していきたい
まだまだ出し方がわからず、周りとぶつかることも多い思春期真っ只中の中学生。
日々起こるいろいろなできごとから、何を学び、どう生かしていくのか。これからも息子と対話をしながら、一緒に探究していきたい。
ちなみに、反省文に「すっきりした!イキイキした!」ということは書きませんでした。念のため。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?