うつ病の改善で薬から解放
空手の稽古中に肩を痛めて来院。整形外科にて既にシップ、超音波などの治療を受ける。安静にということで、腕を三角巾で吊っていたとのこと。肩は2回の治療でほぼ改善、痛みのスケールが9から1に軽減された。肩のほうはほとんど心配ないが、精神的な抑圧が強いことが検査で明らかになる。うつ病の治療に来院された訳ではないが、エネルギーのブロックがかなり強く、薬の副作用で手やまぶたが痙攣する。
肩の治療と同時に、うつ病の治療も行ない、4回の治療でかなり安定。病院の薬も減らすようにアドバイス。とはいっても精神科の薬はデリケートなので、精神科の先生によく相談してから処方を少しずつ減らしてもらわなければならない。病院の薬も副作用がないと云われる薬でも、人によっては副作用を生じさせる薬もある。食品アレルギーを検査する方法で、薬を検査すると、3種類のうち1種類だけ、身体のアレルギー反応を示す。ご本人もその薬を飲むと調子が悪いと自覚されている。
しかし、ご本人はどのように先生に云えば良いのか悩んでいる様子。「その薬を飲んだら調子が悪くなることを直接話したらどうですか?」「患者さん次第だと思いますよ」とアドバイスさせていただいたところ、「あ~そうですね」と納得された様子で、次の日に相談されたようだ。
精神科の先生は、あっさりと「いいですよ」と、いやな顔もせず承諾してくれたとのこと。ついでにその先生に云われたことがストレスになっていたとのことで、そのことも正直に話したら、「それは申し訳なかった」と心を開いてくれたそうだ。
その先生も患者さんにためになるようにと言葉かけたのかもしれないが、ついつい患者さんを言葉で傷つけてしまうこともあるだろう。ファミリーカイロでも心のバランスまで踏み込んだ本質的な治療を行なっているため、患者さんの立場に成り切れずに、そのつもりはなくても傷つけることがある。
今は大分変わってきているようだが、医師の指示を守らなければ、~の危険性、~の可能性がでますよと、知識で脅される。患者もその知識に脅され、云われるままに薬を飲むという現状が多いのではなかろうか?
通常、西洋医学では、この症状にはこの薬というように、常識とされる教科書がある。医師はその教科書どおりの処方を経験に基づいて行なうだろう。必要な薬もあるが、不必要な、あるいは弊害を起こす薬もあるだろう。大切なのは患者さん自身も、自分の病気のことをある程度勉強し、何のために飲む薬で、どのような作用があるのか位は最低限お尋ねするべきだろう。
色々なことを尋ねることで、いやな顔をしたり、不機嫌になる先生も中にはいるだろう。そのときは、その先生の云われるままに薬を飲むのは控え、他の専門医の先生に相談されたほうが懸命だ。
薬を開発される研究者も、それを処方される先生も人間であり、万人に万能ではないことをしっかり認識した上で、本当に必要な薬を必要なだけ服用するようにすべきである。また、本来は人間の身体の中には、身体を修復させる薬が蓄えられている。その自然の体内薬を引き出せるように生命エネルギーのバランスを維持させることが必要である。
2004年8月21日(土) 記