“キッカケ”と“今の医療現場”について

医療の世界で理想と現実に折り合いを付けながら歩んできた25年…楽しく、やり甲斐も大きかった反面、悔しく、どうにもできない辛さも沢山ありました。
そして、実姉が入院して患者家族の立場となった今、自分が改めて大切と感じたのは【看護の力】です。

厳しい条件の中、医療者が精一杯、力を尽くしていることは十分、承知しています。
お医者さんも看護師さんも看護補助者さんも、皆んな丁寧で優しく姉も満足しており、批判するする気持ちは一切ありません。
そのことを大前提として、これからの投稿を読んでいただきたいです。

今の医療現場は、入院期間の短縮と事務作業などの増大、最低限の人員で忙しさは増しています。
看護師は、やるべき最低限の業務を時間内に終わらせることで精一杯…ベットサイドで患者の話を聞く時間は、かなり限られ、このような状況から【看護】が失われつつある…と懸念していました。

またcovid-19から家族の面会が制限され、患者家族と医療者との関係は希薄になっていると感じます。
顔と顔を合わせての関係性がないということは信頼関係も生まれない。だから、些細なことでスレ違いが起きやすい状況にあるのです。

そんな中、もう少し看護師の介入があれば回避できることは多いにも関わらず、小さなトラブルは毎日あり、それらは『チリ積も』となり、やがて大きな問題へと発展していきます。

このような医療者側からの視点と実際に患者家族を経験して、今の医療現場には【看護の力】が不足している。と考えるようになりました。

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