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料理で学ぶ生産工学はじめます

生産工学は、身につけるのが非常にハードルの高い領域です。
しかし、この高いハードルは、身近な料理に例える事によって一気に下げる事ができます。
もちろん生産工学だけでなく、一緒に料理についても学びましょう。
「仕事」と「家事」、どちらも大事な時代。
そんな時代に一石二鳥の連載を開始します!

難解な生産工学

現場の方が、生産工学を学ぶのは、非常にハードルが高いです。
その理由は、現場で仕事をしていると担当する範囲が限られる為、全体像が見えないからです。
しかし、生産現場では、全体像を把握する事が何よりも重要です。

私は前職で、モノの流れの全体像を把握できる見える化ツールを開発し、生産現場の方に提供した結果、改善効率が劇的に向上し、生産性を30%も向上させる事ができました。
このように全体像を把握する事は大切ですが、「調達」、「在庫管理」、「製造」、「出荷」、「物流」、「マーケティング」など、他部門の仕事内容は難しい単語で述べられる事も多く、理解するのは非常にハードルが高いのが実状です。

料理は生産の流れが全て揃ってる

そんな調達から製造、出荷、マーケティングまでの一連の流れを身近な事例で把握できる方法があります。
それが、「料理」です。

まず、家族の好み(マーケティング)や食材の余りから献立を立案(生産計画)し、材料を買い(調達)、冷蔵庫などにしまい(在庫管理)、料理をして(製造)、盛り付けて(組立て)、食卓に出す(出荷)。家族の食事の反応を見ながら食事(ヒアリング)し、そして料理中や食事後の片付け(清掃)をしながら食器を洗い、食器棚に戻す(資材管理)。
しかし、残念ながら、これらの料理の一連の流れを継続的に実践し、課題やポイントを知る人も少ないのが実態です。

そこで、料理の一連の流れを把握しつつ、家庭で家事にも貢献し、おまけに仕事もできるようになってしまおう!という一石二鳥の「料理で学ぶ生産工学」の始まりです!!

自己紹介

ちなみに私は前述の通り、3年前に生産現場のIoTデータ活用によってモノの流れを見える化する事で、改善効率を劇的に向上させ、生産性(スループット)を30%も向上させた実績を持ちます。
この経験の中で、生産現場の方々にたくさんのノウハウを学ばせていただきました。
そして、そのノウハウを今では家庭の料理で実践しています。

・生産計画となる献立立案
・効果的なピッキングに通じる1週間の買い物を20分で終わらせるテク
・外段取りとなる作り置きや、下ごしらえ
・手待ちを防ぐ並行調理
・得意様対応に通じる子供の好みに合わせたレシピ変更
などなど

そして今はこれらのノウハウを活かし、自宅で料理を学べるスマホアプリ、FamCookを開発して提供しています。

「女性の社会進出」と「男性の家事参画」が求められる社会背景に対し、このnoteが一つでも多くの家庭や企業の一助となれば幸いです。

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