ボードゲーム怪談

今から半年前の話なんですけどね、

とあるフリマアプリで以前から欲しいな〜欲しいな〜と思ってたゲームが格安で出てたんですね。

その値段が安いかどうか友人の…仮にTさんとしましょうか。Tさんに伝えると「買わないなら僕が買います!」と即買いOKのようなので、私は少し怖いな〜無事に届くかな〜と思いながらも迷わずポチっちゃったんですよ。

それがあんなことになるとは、この時は思いもよらなかったんですけどね…

購入からしばらく経ったある時、Tさんの自宅に招かれる機会があったんですけどね、そこでTさんが珍しいものを見せてくれたんですよ。
それは先日購入したゲームに元々付属していたカードとは似ても似つかない、カラフルなアメリカとソ連の国旗が描かれた鮮やかなカードでして、Tさん曰く
「これ、僕が自分で作った表に出せないカードなんですよ」

元々限定品とか一点物とかの言葉に日本人は弱いので、このカードはとても魅力的に見えてやばいな〜表に出せないとか怖いな〜と思いながらTさんに値段を聞いてたんです。

この時にはすでに引き返せない沼にハマっていたんですが、私はまだ自分が正常な判断をしてると思っていたんです。

そしてまたしばらくした頃にTさんが、
「せっかく遊ぶなら紙のペラペラのタイルよりプラ製タイルのほうが遊びやすいよね」

ええ、ここまで来ると迷うことなく購入一択だったのを覚えています。
この時の私の表情を知人が見たら、きっとなにかに取り憑かれてるような顔だったんでしょうね。

止めに2年ぶりに開催されたゲームマーケット大阪で存在を噂には聞いていた『専用ダイス』も無事にゲットした時は私はあのゲームの魔力に完全に魅入られていたんでしょう。

安いからと軽い気持ちで購入したゲームが、まさか定価よりはるかに高くつくなんて、ボードゲームの闇は本当に恐ろしいですね。

※このお話はフィクションです。Tさんは実在しますがこのお話のような闇の商人ではありません。たぶん。

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