Famiee

「Famiee」プロジェクトとは、地方自治体が発行するパートナーシップ証明書に相当する…

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「Famiee」プロジェクトとは、地方自治体が発行するパートナーシップ証明書に相当する証明書を、改ざん不可能性といった特徴を有するブロックチェーン技術を活用して、民間で発行し、多様な家族形態が当たり前のように認められる社会の実現を目指すプロジェクトです。

マガジン

  • 日本の家族の歴史とトレンド

    「日本の家族の歴史とトレンド」の連載記事をまとめたものです。

  • 世界の結婚と家族のカタチ

    注目の国々の結婚、ひいては家族のカタチについて、現地の事情に詳しい方々へのインタビューなどを通してご紹介します

  • Famieeディスカッション

    これからの多様な家族のあり方について議論し、世の中に投げかけていく対談シリーズ。

  • 世界の結婚の今

    世界の国々の婚姻制度を紹介します。

  • 企業におけるD&I推進のススメ

    企業がD&Iに取り組むに当たっての基本的な考え方や取り組み事例について紹介していきます。

最近の記事

日本の家族の歴史とトレンドーー【連載第4回】未婚、離婚、高齢化――現代日本の家族事情

社会環境の変化とともに、家族は、刻々とその姿を変化させていきます。未婚、離婚が増え、高齢化が進む現代日本の家族の現状を、さまざまなデータをもとに読み解いていきましょう。 ■「結婚」「子を持つこと」が当たり前ではない時代  日本では、結婚しない人、子を持たない人が急速に増えつつあります。  経済協力開発機構(OECD)のデータベースによると、1970年に生まれた女性の50歳時点の無子率は、日本は27%で、先進国で最も高い数値です。国立社会保障・人口問題研究所は、2000年

    • 世界の結婚と家族のカタチ Vol.6:「世界のジェンダー・ギャップ指数ランキング」6位ながら、現地在住の日本人女性の目に映る実像は意外と保守的?――ドイツ

      注目の国々の結婚、ひいては家族のカタチについて、現地の事情に詳しい方々へのインタビューなどを通して紹介する「世界の結婚と家族のカタチ」。VOL.6では世界経済フォーラムの「世界のジェンダー・ギャップ指数ランキング」で6位に位置する、ドイツ連邦共和国(以下、ドイツ)の実情を、日本で生まれ、複数の国での居住経験を経て、今はご家族と共にドイツの片田舎で暮らすSachiko Scheuing(ショイイング・サチコ)さんにインタビューした。 ■いくつもの国境を超えて、ドイツの“赤ずき

      • 日本の家族の歴史とトレンドーー【連載第3回】マッチングアプリの功績と罠

        家族社会学の観点から、結婚の過去と現在を考察する連載の第3回。パートナー選びの手段としてすっかり定着した感のあるマッチングアプリに焦点を当て、その功罪を検証します。 ■いまやマッチングアプリは“出会いの場”の定番に  2023年の明治安田生命によるアンケート調査によれば、同年に結婚した夫婦の「出会いのきっかけ」はマッチングアプリが25%でした。4人に1人がマッチングアプリを介して出会い、結婚する時代になったのです。  振り返れば、2000年代に入ると「婚活」という言葉が

        • 日本の家族の歴史とトレンドーー【連載第2回】結婚相手の選択は、地縁、職縁から、自己責任へ

          家族社会学の観点から日本の「結婚」「家族」の過去、現在を切り取る連載。今回は、社会状況の変化にともなう、結婚相手の選び方の変遷をたどってみましょう。 ■恋愛結婚は野蛮?  現代では当たり前の恋愛結婚(自由結婚)は、かつては蔑みの対象であり、「畜生婚」「野合」と呼ばれていたことをご存じでしょうか。  近代化以前の江戸時代には、恋愛結婚は下層社会の人たちだけがする動物のような行為と見なされ、仲人を介した見合い結婚こそが正統な結婚とされていました。  といっても当時、見合い

        日本の家族の歴史とトレンドーー【連載第4回】未婚、離婚、高齢化――現代日本の家族事情

        • 世界の結婚と家族のカタチ Vol.6:「世界のジェンダー・ギャップ指数ランキング」6位ながら、現地在住の日本人女性の目に映る実像は意外と保守的?――ドイツ

        • 日本の家族の歴史とトレンドーー【連載第3回】マッチングアプリの功績と罠

        • 日本の家族の歴史とトレンドーー【連載第2回】結婚相手の選択は、地縁、職縁から、自己責任へ

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        • 日本の家族の歴史とトレンド
          4本
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          7本
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          4本
        • NFT Art チャリティ Charity Auction
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        記事

          日本の家族の歴史とトレンドーー【連載第1回】個人の“幸せ”にはほど遠かった「家制度」下の結婚事情

          家族社会学の観点から日本の「結婚」「家族」の過去、現在を切り取る新連載。第1回は、明治政府下で確立された「家制度」がどんなものであったのか、紐解いていきましょう。 ■近代日本が打ち立てた「家制度」とは?  日本の結婚を語るとき、家制度を避けて通ることはできません。  1868年に明治新政府が誕生。政府は1872(明治5)年までに、皇族以外のすべての国民の戸籍を作成しました。  戸籍には、法的には戸主、いわゆる家長を筆頭に、その父母、兄弟姉妹、配偶者、子孫が記載され、国

          日本の家族の歴史とトレンドーー【連載第1回】個人の“幸せ”にはほど遠かった「家制度」下の結婚事情

          世界の結婚と家族のカタチ Vol.5:国民の97%がイスラム教徒。独自の文化が人々の暮らしに浸透する――パキスタン

          注目の国々の結婚、ひいては家族のカタチについて、現地の事情に詳しい方々へのインタビューなどを通して紹介する「世界の結婚と家族のカタチ」。VOL.5ではイスラム教徒が国民の97%を占めるパキスタン・イスラム共和国(以下、パキスタン)における結婚事情を、日本に住んで5年半になる、パキスタン国籍のRabbi Ul Saleh(ラビ・ウル・サレ)さんにインタビューした。 ■日本とは大きく違う、パキスタンにおける結婚と離婚 ――まずは自己紹介をお願いします。 ラビ:パキスタンで生ま

          世界の結婚と家族のカタチ Vol.5:国民の97%がイスラム教徒。独自の文化が人々の暮らしに浸透する――パキスタン

          世界の結婚と家族のカタチ VOL.4: ヒンドゥー教が国民の8割。デジタル先進国でありながら、宗教由来の伝統が社会の隅々に染み渡る不思議な国――インド

          注目の国々の結婚、ひいては家族のカタチについて、現地の事情に詳しい方々へのインタビューなどを通してご紹介していく「世界の結婚と家族のカタチ」。VOL.4ではヒンドゥー教徒が国民の約8割を占めるインドにおける結婚事情を、日本に住んで2年のラシ・ラジェシュワリさんにインタビューしてみた。 ■日本とは大きく異なるインドにおける結婚の仕組み――まずは自己紹介をお願いします。 ラジェシュワリ:インドはニューデリー出身のラシ・ラジェシュワリと申します。2年前に学生として来日したのですが

          世界の結婚と家族のカタチ VOL.4: ヒンドゥー教が国民の8割。デジタル先進国でありながら、宗教由来の伝統が社会の隅々に染み渡る不思議な国――インド

          世界の結婚と家族のカタチ VOL.3: 世界で3番目に同性婚を法制化した国――スペイン

          注目の国々の結婚、ひいては家族のカタチについて、現地の事情に詳しい方々へのインタビューなどを通してご紹介していく「世界の結婚と家族のカタチ」。VOL.3では世界で3番目に同性婚を法制化したスペインにおける結婚制度の現状と、日本在住のパブロ・イバニエス・ガルシアさんへのインタビューの模様をご紹介する。 【スペインにおける結婚制度】 2005年7月、オランダ、ベルギーに続いて世界で3番目に同性婚が認められた国、スペイン。同性婚と異性婚の要件やベネフィットに違いはなく、同性間の

          世界の結婚と家族のカタチ VOL.3: 世界で3番目に同性婚を法制化した国――スペイン

          企業におけるD&I推進のススメーーその基本的な考え方と取り組み事例 VOL.4「社会貢献活動への参加」

          本連載も4回目を迎えることになった。VOL.1では企業活動とダイバーシティ&インクルージョン(D&I)の関係を概観、VOL.2では社内の福利厚生、VOL.3では商品・サービスの設計という観点からD&Iにフォーカスしたが、最終回となる今回は、社会貢献活動という観点からこれにフォーカスするとともに、いくつかの事例を紹介する。 ■複数の法人をネットワークするイニシアティブとしての取り組み  本連載では、これまで3回にわたり、企業が社内制度や自社が提供する製品、サービス、施設等の

          企業におけるD&I推進のススメーーその基本的な考え方と取り組み事例 VOL.4「社会貢献活動への参加」

          世界の結婚と家族のカタチ VOL.2多様な家族のカタチを受け止める寛容な国――オランダ<後編>

          注目の国々の結婚、ひいては家族のカタチについて、現地の事情に詳しい方々へのインタビューなどを通してご紹介していく「世界の結婚と家族のカタチ」。VOL.2では2回に分けてオランダにフォーカス。前編の日蘭の国際結婚カップルに引き続き、後編ではシングル・ファーザーと、その住まいの一室を借りるシングル女性へのインタビュー結果をご紹介する。 【インタビュー2】 トルコ人のシングル・ファーザーに聞く、離婚後の共同親権の在り方と息子との暮らし オランダにおける2人目のインタビューは、ト

          世界の結婚と家族のカタチ VOL.2多様な家族のカタチを受け止める寛容な国――オランダ<後編>

          企業におけるD&I推進のススメーーその基本的な考え方と取り組み事例 VOL.3「商品やサービスの設計」

          本連載も3回目を迎えることになった。VOL.1では企業活動とダイバーシティ&インクルージョン(D&I)の関係を概観、VOL.2では社内の福利厚生という観点からD&Iにフォーカスしたが、今回は商品やサービスの設計という観点からこれにフォーカスするとともに、いくつかの事例を紹介する。   ■D&I視点の商品やサービスの設計は、広く社会への貢献に繋がる  企業のD&Iを考える場合、まずは、本連載VOL.2でも紹介したとおり、社内のD&Iを進めることが優先課題となる。その先に、

          企業におけるD&I推進のススメーーその基本的な考え方と取り組み事例 VOL.3「商品やサービスの設計」

          世界の結婚と家族のカタチ VOL.2: 多様な家族のカタチを受け止める寛容な国ーーオランダ<前編>

          注目の国々の結婚、ひいては家族のカタチについて、現地の事情に詳しい方々へのインタビューなどを通してご紹介していく「世界の結婚と家族のカタチ」。VOL.2では、前回のデンマークに引き続き、世界で初めて同性婚を法制化したオランダにフォーカス。オランダ在住の計4名へのインタビュー結果を、筆者がこの夏に行った現地取材結果を交えてリポートする。 【オランダにおける結婚&パートナーシップ制度】 パリから列車で3時間ちょっとのオランダの首都、アムステルダム中央駅に降り立つと、目の前には

          世界の結婚と家族のカタチ VOL.2: 多様な家族のカタチを受け止める寛容な国ーーオランダ<前編>

          企業におけるD&I推進のススメ--その基本的な考え方と取り組み事例 VOL.2:「社内の福利厚生とダイバーシティ&インクルージョン」

          本連載のVol.1では、Famieeが発行するパートナーシップ証明書を切り口に、企業活動とダイバーシティ&インクルージョン(D&I)の関係を概観した。Vol.2となる今回は、多様な労働者を対象とした人事制度や労働環境の整備について、Famieeのパートナーシップ証明書を導入している企業の取り組みを中心に紹介する。 ■日本の企業は「標準外」の労働者の不利益には目をつぶりがちだった  日本は世界でも類を見ないほどに少子高齢化が進んだ社会である。企業の主な労働力となる世代の人数

          企業におけるD&I推進のススメ--その基本的な考え方と取り組み事例 VOL.2:「社内の福利厚生とダイバーシティ&インクルージョン」

          企業におけるD&I推進のススメーーその基本的な考え方と取り組み事例 VOL.1:「企業活動とダイバーシティ&インクルージョン」

          最近、企業によるダイバーシティ&インクルージョン(D&I)への取り組みが、各種メディアにより頻繁に取り上げられるようになってきた。しかし、「いったい何から手をつけたら良いのか?」という企業も少なくないはず。そこでFamieeでは、企業がD&Iに取り組むに当たっての基本的な考え方や取り組み事例について、連載形式で紹介していくことにした。VOL.1では、企業におけるD&Iへの取り組みの意義と、その基本的な考え方を紹介する。 ■今やD&Iを無視してはビジネスが成り立たない時代に

          企業におけるD&I推進のススメーーその基本的な考え方と取り組み事例 VOL.1:「企業活動とダイバーシティ&インクルージョン」

          少子・高齢化で世界の先を行く、日本の結婚と家族はどこに向かっていくのか?

          【Famieeディスカッション 第5回 ゲスト:大妻女子大学 人間関係学部 人間関係学科 社会学専攻 准教授 阪井裕一郎氏】 多様な家族のあり方を世の中に投げかけていく「Famieeディスカッション 家族のカタチ対談シリーズ」の第5回は、大妻女子大学 人間関係学部 人間関係学科 社会学専攻 准教授の阪井裕一郎さんと、Famiee代表理事の内山幸樹が対談。その内容を抜粋してご紹介します。 (noteではディスカッションの一部を記事にしています。ディスカッションの全内容は、F

          少子・高齢化で世界の先を行く、日本の結婚と家族はどこに向かっていくのか?

          家族のカタチはどんどん多様化。家族という言葉にとらわれず、自分が望む関係性の中で生きられる社会になればいい。

          【Famieeディスカッション 第4回<後編> ゲスト:細谷夏生さん(弁護士*)】 多様な家族のあり方を世の中に投げかけていく「Famieeディスカッション 家族のカタチ対談シリーズ」の第4回、後編。前編に引き続き、アメリカ在住の細谷夏生弁護士*と、Famiee代表理事の内山幸樹が、海外を、将来を見つめて、新しい家族のカタチを標榜します。 前編をお読みでない方はこちらから:https://note.com/famiee/n/n7ed05e046d96 (noteではディ

          家族のカタチはどんどん多様化。家族という言葉にとらわれず、自分が望む関係性の中で生きられる社会になればいい。