〈スタッフ募集〉旧東海道の宿場町、吉原に立ちあげるホテルのオープニングスタッフを募集します。


ここは富士山の麓の宿場町、吉原


▶︎わたしたちの出発地点

プロジェクトマネージャー/鈴木大介(富士山まちづくり株式会社)

富士山の南麓 富士市・吉原 かつては東海道の宿駅として栄え、また富士参詣の入口としても多くの旅人の行き交うエリアでした。
時代は移ろい、富士市は豊富な水資源を背景とした製紙業を中心とした産業が育まれ、旧吉原宿周辺は商店街として、繁華街として活況を呈していました。
しかし近年、郊外開発の加速など外部環境の変化や長い不況も相まって、中心市街地の空洞化は止まらず、いつしかシャッター商店街と呼ばれるようになり、街には後ろ向きな空気が蔓延していました。

こうした状況を打破すべく、2000年頃から地元の商店主や、近隣企業で働く若手や学生が集まり、現在につながるまちづくりの取り組みが始まりました。

最初はとにかく人が集まるきっかけづくりをと、アートや音楽、飲み歩き、街コンなど多種多様なイベントを次々に展開しました。
シャッターになった商店街。しかし背景にある豊かな自然や街の財産として残された建築ストックたち。この街がもっているものを最大限に利用しつつ、ゼロから好き勝手に楽しい場所を作ってみたらいい。それが最終的にまちのためになるなら最高じゃないか。そのようにして始まったのがわたしたちです。

現在の富士市吉原という街

富士山の真南、ちょうど新幹線で「富士山見えた!」と思ったら大体そのあたりが私たちの街富士市です。
一時は空きビル・空き店舗が増えた時期もありましたが、近年新規開業が急増するホットスポットです。
2015年から調査している新規開業事業者数は、2024年4月現在で130件を数えます。(自社調べ)
その中心を担うのは若い店主たち。
勢いのある店舗の開業が連鎖し、さらに新たな出店を呼び込む流れができています。

背景に富士山を背負い、宿場の時代から続く老舗から今まさにこのまちの歴史に加わった若いお店まで層の厚い個性的な店舗が入り混じるエリア。これが現在の富士市吉原を形作っているものとなりました。

なぜ私たちがホテルを手掛けるのか

私たちの原点は、大好きなこの街に改めて賑わいを創り出していきたい思いにあります。
そのためには、様々な人が具体的に吉原に来る理由を作っていく必要があると考えています。

面白いこと、欲しいものを求めて「訪れる人」
魅力的なコンテンツを生み出す「働く人」
そして、生活の拠点としてしまおうという「住む人」
こういった人たちを呼び込むためにも、自らが旗振り役となる必要があります。

特に、この街のことを知らない旅行者を受け入れ、周辺のお店やスポットに誘導していく機能はとても重要で、ホテル事業を通じてコミットしていきたい役割です。

ありたい姿

吉原宿は東海道の宿場町で、さまざまな人々が出会い、飲み、食い、泊まり、思いがけない小さな旅情を体験してきた場所でした。
その人間らしい小さな旅情を、令和の今日、ふたたびここから作ってゆけないか。
しかも、自分たちもたっぷり楽しんで。

求める人物像

待機時間に地元のおじいちゃん客や同僚と楽しそうに世間話している。
でもゲストをお座なりにしているわけではなく、ちゃんと見ていて、求められたら正しい情報を与え、笑顔で接客する。
性別・年代を限定しないが、誤解を恐れず言えば、おばちゃん力。
丁寧な接客と、楽しそうに周りとおしゃべりしている待機時間は両立できるでしょう。

濁=地域の方や同僚と楽しく良い絡みをしている。”接客者”の型にはまらず自分らしい。
清=客が楽しんでくれることを第一に考え、丁寧にコミュニケーションし、正しい情報を与え、楽しい方に導く。

▶︎商店街をひとつのホテルに見立てる

建築家・プロデューサー/勝亦優祐(勝亦丸山建築計画 代表)

吉原はアイデアをくれる場所

こんにちは。勝亦丸山建築計画の勝亦優祐と申します。私は富士市の郊外の富士山がよく見える場所で育ちました。吉原商店街は一番近くにある「街」でたまごっちを買いに並んだり、初めてゲームセンターに入ってドキドキした場所でした。現在は東京日本橋馬喰横山とこの吉原商店街に拠点を構え、2拠点で建築設計事務所を主宰しています。Uターンし独立したての2013年には、吉原で空間の設計ではなくイベントオーガナイズから関わり始めました。その後は様々な場所で「地域の再構築のための設計」を目指し建築の企画と設計をしてきました。2023年、コロナ禍を抜け、吉原でずっと考えていたアイデアを実践するチャンスがやってきました。

富士山の絶景を望む立体駐車場で行った、らせん型アートフェス「商店街占拠」
街で最も廃墟度の高いビルを復活させたマルイチビル。
今では街のキーパーソンが集まる複合ビルになった。

友達を地元に呼ぶような感覚で

吉原にはたくさんの空きビルと富士山の絶景があります。私からテキストで表現できるわかりやすい魅力はこれだけです。あとは是非来て感じてみてください。街のいたるところから絶景を眺めることができ、歩けばきっとローカルの商店主とはすぐに顔なじみになる。富士の人たちはかなりフレンドリーだ。富士山の湧き水が様々なところから湧き出ていて、面白いものがまちのなかに隠れている。吉原で宿泊した人が友達に「吉原面白かった、今度案内するから一緒に行こうよ」と言えるようなホテルをつくりたいです。

ホテルのかたち

ホテルは築約60年のコンクリートのビルは昭和27年に制定・施行された耐火建築促進法で制定され、商店街や繁華街の不燃化・近代化を促進を目的に建築された「防火建築帯」を改修している。建物は四階建てで1階にはほてるレセプション、ラウンジ、2階にから4階にはバストイレ洗面の水回りが個室内にあるゲストルームが全5室となる予定です。客室は古いビルらしく、年季を感じるコンクリートとを表しにした壁面がアクセントとし、富士市の主要産業である製紙会社から調達した紙で作る家具を配置したインテリアデザインとなります。屋上からは遮ることのない富士山の絶景がありますが、ホテルを運営しながら屋上の使い方は模索したいです。

商店街の通りに開いたレセプションカウンター。地元のクラフトビールの角打ちも。
1階のラウンジ。奥には中庭と石蔵がある。石蔵はホテルを運営しながら使い方を考えたい。
キッチンのある2階客室
3階商店街通り側の客室
屋上からは富士山の絶景を望める

やがてホテルはまちに広がっていく

吉原商店街にはアーケードが歩道の上を走っている。雨の日にはなにげに重宝する。また、吉原商店街には古くからあるうまい蕎麦屋や新しくできたカフェや焙煎所もある。何より夜になると一斉に開く個性ある飲食店がたくさんある。ホテルのゲストには是非まちに出て、自分にあった遊び方を探してほしい。
アーケードでつながる商店街のビル群はまさに空きだらけ。今後このホテルの客室や共有設備、地元の人向けのサービスなどを企画し段階的に整備していくねらいだ。私たちと一緒にまちに手を入れながらホテルを盛り上げてくれる人に出会えることを祈っています。

歩道の上にはアーケードが走る

おまけ、私の好きな場所

吉原から車で15分の滝
富士山の湧水が湧き出る川には吉原から散歩で行ける
茶畑から見る夕日と駿河湾にため息が出る

▶︎採用条件

【1】マネージャー(正社員) 募集人数:1名

ホテル運営に関する業務全般
ー運営責任者と連携・協働し、予約管理、企画立案・実行、情報発信、人員配置等の運営マネジメントを担当
月給20〜30万円
10:00〜22:00の間で実質8時間
通常12:00〜21:00
平均月20時間の時間外労働あり
週休2日制
当初1年間の有期契約 後、協議により延長または期間の定めを廃する
勤務地 新施設(吉原2−9-26)、14GuesthouseMt.Fuji(吉原3−3−23)ほか
社保完備

【2】清掃・サービス係 募集人数:2名程度

ホテル関連施設の清掃およびフロント・サービス業務等を担当
時給1,000円〜
10:00〜22:00の間で4〜5時間(希望を踏まえ協議)
平均月10時間の時間外労働あり
時間帯A 10:00〜15:00 清掃を中心とした環境整備作業等
時間帯B 17:00〜22:00 チェックインや飲食サービスの補助等
時間帯を限定した採用、または曜日ごとに異なる時間帯の組み合わせも可能
シフト制
勤務日数・時間により社保加入
勤務地 新施設(吉原2−9-26)、14GuesthouseMt.Fuji(吉原3−3−23)ほか

共通:委細協議による

採用スケジュール

募集期間:募集情報公開〜2024年5月10日(金)17:00
選考期間:2024年5月6日(月)〜5月13日(月)
結果発表:2024年5月15日(水)
勤務開始:2024年6月1日(土)以降、協議による

応募方法

エントリーフォーム:こちらのリンクから応募してください
選考方法:エントリーフォーム記載内容および面談による


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