シルクロードS 予想メモ
コース形態
TB想定
開幕週なのでチェックが必要。
12月までロングラン開催をやっていただけあり、芝はさすがに張替作業がされている模様。となるといつも通り内有利TBの出現には気を配る必要がある。京都1200はTBの影響が出やすいので、内枠しか来ないケースもあり得る。
ビッグシーザー 59.5(回避)
京阪杯の勝利は正攻法の好位抜け出しだが、内枠しか好走しなかったことを踏まえると(外回し)内有利TBの影響があった可能性が高い。また、ウインカーネリアンがかなり競り掛けられたこともありそれを見る形の競馬でストレスも少なく運べた感もあった。
もともとG3くらいまでなら大きくは崩れないタイプで徐々に力を付けているのは事実だが、内でロス無く溜める競馬でないと取りこぼすことが多かったので、今回のメンバーは京阪杯と同等レベルで能力最上位ではあるが、枠次第では59.5kgを背負うことも踏まえると絶対視までは禁物である。
1着候補。
ウインカーネリアン 59.0
京阪杯の2着は前述の通り好発からかなり競りかけられたなか振り切って勝ち負けに加わったので実力自体は証明したが、一方で内有利TBに恵まれた可能性も否定できない。
全盛期の頃よりは並ばれてから踏ん張れなくなってきており、1200へ短縮しカテゴリ弱化しても勝ちきれない競馬が続いているが、今回も京阪杯とレベルは同じくらいなので、すんなり先手か、ピューロマジックを行かせた単騎2番手をとれるようならば勝ち負けできる。ただ、これ以外にも同型が揃っており、開幕週で他の馬もより主張が強くなると?
1着候補。
ピューロマジック 56.5
超快足逃げ馬でモズスーパーフレア2世。(血統全然違うが)
とにかく発馬もダッシュも随一で、最初の1F目から12.0を切ってくるレベル。スプリンターズSでは3F 32.1、北九州記念では32.3を計時してくるようにスピードにモノを言わせて走るタイプで、このタイプはTBの影響を大きく受ける。
よって、高速馬場かつ内有利TBならば当然逃げ粘りに警戒が必要であるが、フラットTBであれば差されると見て思い切って馬券から外すという馬券戦略も必要なタイプである。また、古馬になって斤量も増えるので、どれだけスピード勝負できるか?がポイント。
1着候補。
ソンシ 57.5
道悪だった2勝クラス以外は馬券を外しておらず、未だ底は見せていない。
タンザナイトSはスローペースということもあり位置取りの差、外を大きく回ったコース取りの差で届かなかっただけであり、悲観する負け方ではない。ただし、重賞であまり通用していないバースクライとは実質1kg差・コース取りの差はあれど同じ差しに回ってタイム差なしであり、ぱっと見はそろそろ頭打ちかな?という感も。
淀短距離Sは好位追走から早め進出で抜け出して力は見せつけたが、これもややスローペースかつ内有利TBの恩恵は受けており、決着も前残りだった。
よって、底は見せてないだけに格上げのここでも通用してもおかしくないが、より流れが速くなる展開にどれだけ対応出来るか、枠やTBがどうなるかによっては絶対視は禁物。
1着候補。
ペアポルックス 57.0
ラピスラズリSの勝利は先手を奪って逃げ切る競馬だったが、中山1200にしてはスローペースで、前残り展開に恵まれたところがある。
しかし、みちのくSでは出遅れて後方ながらも良い脚を使って負けて強しの4着、オパールSもビッグシーザーと僅差の3着とそこそこ走れており、能力的にはやや相手強化といえども大きく差があるわけではない。
ただ、今回ピューロマジックなど速い馬がいることを考えると、先手は奪えなさそうなので、控えて離れた2番手などポジションや進路取りに恵まれる必要がある。
2着以下候補。
エイシンフェンサー 55.0
カーバンクルSは大穴を開けた勝利。確かにタンザナイトSの13着だけで不当に人気を落としすぎた感はあるものの、高速馬場で53kgと軽斤量かつ内前有利のところを逃げ2頭の少し離れた3番手を外目で被されずに楽に仕掛けることができた競馬がハマった感がある。そうはいってもOP上位くらいのバースクライを凌いで勝ちきったことは悪くない。
よって、斤量増と相手強化を考えると過度に高評価はできないが、人気やTB次第では抑えておくのも一つの手。
3着候補。
カピリナ 54.0
南総Sの勝利は1枠とはいえスタートで躓き、リカバリーで好位から運んだが、内ラチ沿いを通らず馬群の中を追走したうえに、直線も外へ持ち出そうとするも進路が詰まりなかなか追い出せないながらも間を割って一瞬で抜け出しており、内容が非常に優秀。時計も文句なしで重賞級以上の可能性を秘めるものだった。
初OPが重賞とはいえ、54kgならG1級もいないメンバー構成なので、前走内容が破格なだけに噛み合えばいきなり通用してもおかしくない。
1着候補。
メイショウソラフネ 57.0
淀短距離Sの13着は近走の充実ぶりを考えると不可解なほど負けすぎだが、時計の掛かるタフな芝状態が合わなかったのか?まあ単なる不発とも片付けられなくもないが。
しかし、京都1200は何度も好走している得意舞台で、重賞では苦戦続きだったが、徐々にクラス慣れしてきておりCBC賞4着、オパールS2着などOP以上でも好走が目立ってきた。
タンザナイトSの勝利はスローペースによる進路と位置取りの差、実質1kgの斤量差とはいえ、ソンシに勝利している。今回は斤量差が実質1.5kg差に広がっているので、展開次第では再度先着の可能性も否定できない。
ただ、スローにはならないであろうメンバー構成なので、速い流れはオパールSで走っているとはいえ、展開フラットで自分が恵まれるように仕向けるにはTBの恩恵が必要そう。
よって、全体的には相手強化も、枠やTBによっては一発も。
2着以下候補。
クファシル 55.0
醍醐Sの勝利は人気上位でも3勝クラスの中でもあまり強くない低調なメンバー構成だったうえに、10頭立ての少頭数で気分良く中団外目を走る競馬に恵まれた感が強い。それでも僅差の内容であり、そろそろ底見えか。
よって、さらなる相手強化を考えると、連勝中とはいえ厳しそう。
見送り。
セントメモリーズ 53.0
ファンタジーSの4着以外は崩れておらず、底を見せていない馬といっていい。
しかし、奥多摩Sの勝利は単騎に近い4番手を気分良く追走しながらもギリギリ捉えてのものであり、スローの脚比べだったとはいえタイム差なし4頭の大接戦、やや前残り展開を考えると、相手関係からしても重賞級ならばもっと楽に勝ってもらいたかった。つまり、底を見せていないとは書いたがそろそろ頭打ちの予感。
ただし、1400を使われ続けてきたので、1200は少しカテゴリ弱化であり、今回53kgと軽いことを考えれば、今回のメンバー構成なら少しチャンスはありそうではある。
しかし、ここまでスローペースばかり走ってきているので、ピューロマジックのペースについていけるかが大きな焦点。追走で手一杯になる可能性も考えておくべきである。
3着候補。
レッドアヴァンティ 55.0
キビタキSでスリーアイランドに僅差勝利している。直線で狭いところを割った勝ち方は悪くないが、1枠を生かして好位をロス無く立ち回ってのものであり、微妙。スリーアイランドが通用水準にはなさそうという予想なので、彼もほぼ同様。相手強化で厳しそう。
見送り。
グランテスト 53.0
淀短距離Sの3着は内有利TBとややスローペースで逃げた結果なので、高評価不要。CBC賞の3着も若干内有利TBで52kgを生かした逃げの結果なので、これも高評価は不要。
よって、CBC賞より斤量+1kgはまだいいが、北九州記念では今回出走するピューロマジックについていけず大敗、オパールSも2番手から4着止まりということを考えると、さらなる相手強化で楽には競馬できなそうなので厳しい。
見送り。
ジャングロ 57.0
1年の長欠開けのりんくうSはいきなり59kgと久々のダートだったので度外視可能も、休む前の2年前のセントウルSやオパールSも見せ場があったわけではなかった。
よって、基本的にはさらなる相手強化では厳しい。
見送り。
プルパレイ 57.0
京阪杯の4着は内枠を行かした競馬がTBに噛み合った可能性が高く、淀短距離SやオパールSでは見せ場のない敗戦だった。
よって、内有利TBで内枠を引けて当落線上であり、基本的には厳しいと見るべきである。
見送り。
シロン 53.0
タンザナイトSの4着は今回と同じ斤量でスローで逃げても捕まっており、力負けだった。
一応北陸Sのように控える競馬もできるが、今回相手強化とペースが上がってよりタイトな競馬を強いられそうなことを考えても苦戦しそうと考えるのが自然。
見送り。
スリーアイランド 52.0
知立Sの勝利は逃げ3頭の離れた4番手をほぼ単騎で追走しており、ペースも緩め。そこから被されずに楽に仕掛けて抜け出したというもので、それだけ恵まれても僅差。高評価には至らない。
よって、52kgとはいえ前走よりはタイトな競馬を強いられる可能性が極めて高いので、今回は厳しい。
見送り。
マイヨアポア 54.0
ルミエールオータムDは勝利しているが、千直のレベルは最下層。また、アイビスSDは全く通用しなかったように、通常の1200重賞級相手に足りている馬ではない。
見送り。
ダノンタッチダウン 56.0
スプリント転向自体は悪くないが、あまりにも近走の内容が悪いだけに、それなりの相手が揃う今回いきなりでは?
見送り。
総評
開幕週なのでTBはわからないが、少なくとも先行馬揃いかつピューロマジックが半端な逃げを打たないであろう展開を考えると差し馬に注意を向ける必要があるのは当然。だがその強い差し馬もあまりいないという問題も。
能力最上位ビッグシーザーが回避したこともあり、比較的混戦。
ピューロマジック・ウインカーネリアンの行ったっきりか、ソンシが前を潰しての差し決着か、よく考えたいところ。中途半端に両方ケアするときりがないので、割り切りは必要。