1/23〜25 韓国へ①
1/23
1/23〜25の間、テストから逃げるように韓国旅行へ。初っ端からまあまあなハプニングに見舞われるが、めげなかったぞ、エライ。
バイトを終えた後、単身空港へ向かう。19時からのフライトである。なぜ単身かというと、友人らとは現地のホテルで合流することになっていた。友達の予定が二転三転し、上手くスケジューリングすることができなかったというのが理由である。つつがなく出国審査を終え、出発を待つ。おれは海外旅行に行く際、免税店でお気に入りのセブンスタープライムリーフを買うのだが、今回はボックスの装飾のかっちょよさに惹かれ、KENTを購入。軟弱なすいごたえだ。女の吸う煙草だろ、これは。はやくセッターが吸いたい。
タバコを買う途中、Tiffany&Coの前で西洋人と思しき親子が何故か寝転がっていたのが目につく。店員、相手がアジア人だったら絶対に注意してるだろ、つくづく敗戦国だということを痛感させられる。
そうこうして、吉野家で牛丼をかきこみ、飛行機に接続するためのバスに乗り込む。しかし、滑走路が混んでいるらしく、30分くらい停車して待たされた。ここらへんから雲行きが怪しくなっていく。飛行機に乗った後も、悪天候かなんか知らんが、なかなか出発できずにいた。席を立ち、トイレに行く途中でコリアンのCAさんにどうせ通じるだろと思い、日本語で何時頃出発しますか?と尋ねる。「たぶん〜〜21時くらい!」とたどたどしいが、何故かテンション高めの返事。おおそうか、2時間の遅れ……でもかわいかったから納得してしまった。LINEで友達に、おそらく現地の空港鉄道の終電を逃す旨を伝えると、かなりウケていた。しかも、通知オンにしとくからもう寝るわと伝えられる。彼奴等のインスタでは、早速サムギョプサルを楽しんでいるポストが投下されていて、かなり羨ましかった。とはいえ、流石である。この武骨な立ち振る舞い、信用ができる。あと、フライト中に読んだ石黒正数の『外天楼』がかなり面白かった。この人本当に姉キャラが大好きなんだな、並々ならぬこだわりを感じる。
ようやっと韓国は仁川空港に到着。入国審査を終えると、すでに午前1時前になっている。韓国といえど、独り、異国の地で終電を逃してしまった。しかも、ケチってwi-fiすらレンタルしていない。おれが沢木耕太郎の深夜特急シリーズを読破していなかったら、パニクっていたに違いない。この写真は、終電後の静謐に包まれた空港鉄道乗り場です。
半ば途方に暮れながら、空港内で寝床を探しつつバーキンを発見。そういえば腹が減っていたので、もそもそとチーズワッパーを食べた。外国の空港で食べた時のあのバーキンの異様な旨さなんなの。バーガーキングはいつだっておれに優しい。食後に煙草を吸いながら何の気なしに、仁川空港について調べているとどうやらソウル駅行きの深夜バスがあるとのこと。完全に、空港で物乞いよろしくベンチで寝る構えだったが、せっかくホテルとったしベッドで寝たいなと考える。とりあえずソウル駅まで行けばなんとかなるだろ、と思っていたので即座に乗ることを決定。2時出発の便を目指し、1時半過ぎに長蛇の列に並ぶが、おれの前の前で定員締め切りされる。つくづく今日はついていない。久々にインスタで連絡をくれた後輩に、暇だから電話せん^_^?的なダル絡みをするが、やんわりと断られるし。やはり、バーキンだけがおれに優しくしてくれるのだ。
やっっとの思いで3時発の深夜バスに乗り込み、前進開始。這ってでもホテルまでたどり着いてやる。パワーモンスターなので。煌々と明かりに照らされた深夜の高速を、リムジンバスは軽快に飛ばしながら次々に乗用車を抜いていく。隣の席で、カワイイ熊の人形を抱っこしながら撫でているブロンド美女がいたので、癒された。照明を落とした薄暗い車内も相まってちょっと幻想的な光景、そして寝落ち。
起きると、どうやらソウル駅に着いたっぽい。立ちションするためのプレイスを探したが、見つからない、というか意外と人が出歩いている。よくみたらホームレスが多い、駅前広場でストレッチ?的なキモい動きをしている。なんなんだ、動かないと凍死するとかか?韓国着いて初めての目標、立ちションをするというのは断念する。適当にタクシーを捕まえて乗り込む。目的地を英語で伝えるが、分からないっぽいのでTrip.comの予約画面をスクショで直接みせたら理解してくれた。明洞方面へ出発。韓国のタクシーは、距離料金と時間料金で値段を計算する。そのせいもあってか、真夜中で道が空いているはずなのに、運転手のサンオツはわざとゆっくり走っている。ここで舐められてはいけないと思い、わざと横柄な態度で急いでる感を演出したが、そんな試みもものともせず、ホテルに到着。まじで成田空港で予め外貨両替しといてよかったと思いながら、8300ウォンを支払う。思ったより安い。小銭の分の釣りは返してくれないと覚悟していたが、ちゃんと返してくれた。きみ、存外にいいやつだな。
ホテルに到着し、友達が先にチェックインしている事を伝え、教えられていた部屋の前まで行く。普段ならもし間違えてたらどうしようとか考えるだろうが、パワーモンスターなので躊躇いなく呼び鈴を押す。中から顔面の状態が終わっている友達が出てきた。時計を見るともう4時をまわっていた。部屋に入って起こしてしまった罪悪感から、人類史上最速でベッドに潜り込んだ。AVのエッチなシーンが始まるまでの時間よりは絶対にはやく寝支度を整えたのだ、爆疲れしていたのに。とまあこんな感じで初日を終える。友達は韓国でよさげな焼肉を食っていたが、おれは吉野家とバーキンである、なんなんだいったい、、、
今回の日記は、なんだかいつもより暗い語り口になったけどそれはそれでよしとする。多分次回以降は明るくなると思います、それでは。