ファンダム化←唾棄すべきもの
2010年代は日本でファンダム化が、より一層強固なものになってきたらしい。ファンダムという比較的新しい語彙が意味するのは、特定のコンテンツを支持するものたちによる世界や形成された文化である。分かりやすい例で言うなら、ユーチューバーの信者とかジャニオタとかそういった類のことだ。
例えば、「うんこちゃん」のファンは衛門だし、どっかのV系バンドのファンはスレイヴと呼ばれている。(確証はないけど、絶対どっかしらにいるだろ。) ファンベースに名前をつける文化は元からあったはずだけど、最近一層顕著になっていると感じる。ファンベースで内向きな姿勢が強まると、発信者を中心として所謂、「語録」が生まれたりして、そのコンテンツはハイコンテクスト化し、ファン同士の結束もより固くなっていく。「gmはとっとと首吊ってくれよなぁ!?」とか「この曲良すぎるだろ。パトカー呼びすぎて家族全員逮捕された、時代が時代なら神殿の一番奥にあるやつ。」ってつべのコメント欄に陳列されているが、初見の人なんてまったく意味がわからないだろう。前提としてコンテンツの全体像を掴んでないと、十二分に参画できないというのも最近のトレンドだと思う。
ただし断っておきたいのは、おれはこの文化は唾棄すべきものだと思う。なぜなら、見ててイライラするから。確かに、加藤純一はゲーム配信者としてニンジャレベルのポテンシャルがあると思う。まず日本では敵う人がいないし、全世界で一つの公用語があったとしたら、世界レベルのストリーマーが、館山から出ていたことになる。だけれどもおれは衛門としてコンテンツを消費するつもりはないし、そういうファンダムからは距離を置きたいなと思う。なんでそう思うのか考えてみると、ファン達の衆愚的な動きとかが嫌いなのかなという答えが出そうになるが、単純に人が集まって蠢いてるのがキモいんだと思う。バンド、The Novembersの信者がイタいことは有名だけど、おれはバンドそのものは超好きだったりするし。わざわざコンテンツ周辺のファンダムに帰属意識を求めるなよ。孤独の中でのみ、己を鍛え続けろ。
あと主にインスタのインフルエンサーとか、そこに出来た土地って絶対王政的な雰囲気があって。そこは気分悪いなと。反論の余地を挟ませない感じ。ちょっとでもマイナスなこと言うと、すげえ信者とかムキになるあの流れ。まあぼくはグラビアアイドルが大好きなのでこれ以上は何も言いませんが……。
今日の一曲
https://open.spotify.com/track/1lGtjHtecUUvH7hceYCitI?si=iRSxWfmoR5q3SSv2pNtQKw