全日本選手権 選手ごとの感想&所見(その1)
全日本選手権感想の続きです。今回は選手ごとに気になった点やすごいなと思ったところ、感想などを述べていきたいと思います。
本当は全員取り上げたいところですが、さすがにきついのでとりあえず決勝の順位順にみていきます。
1位:橋本大輝選手
いやはや、強かったです。内村選手を彷彿とさせるような、点数以上に圧倒的な優勝だったと思います。世界戦代表が内定していることで、他の選手とは少し戦い方が違っていたのではとは思いますが、それにしても強かったです。2~3ミスしても勝てるんじゃないかという、それぐらいの安心感がありました。
また自分がすごいと思ったのは、予選と決勝でかなり演技構成を変えてきている所です。演技の中で急遽変更したのでは、といった場面もありました。それができるという事はそれだけ現状の構成自体に余裕があるという事ではないかと思います。特に怪我や調子が落ちたりすることが無ければしばらく橋本時代は続くのではないかと思います。(ただ世界には強敵がわんさかいるので、世界戦などではわからないですね)
2位:神本雄也選手
2日間、大きなミスなく通し切り第2位。オリンピックが終わり引退した選手も多く、またこれだけ若手が台頭してきた中でしっかりベテランの意地を見せてきました。かっこよすぎます。演技中もそうですが、演技の合間の時間も集中して、絶対に通し切るという気迫を感じました。得意種目でしっかり攻めた演技をし、それ以外の種目ではDスコアを落としその代わりEスコアできっちり得点を稼ぐ。その試合運びが素晴らしかったです。何より神本選手はつり輪・鉄棒が強いので、代表には必ず必要な選手だと思っています。中国の鄒敬園選手や、ロシアのDenis Ablyazin選手を見てわかるように、複数種目で爆発的な選手がいるのといないのとでは大きくチーム力が変わってきますので、NHK杯でも素晴らしい演技を期待したいです。
3位:土井陵輔選手
正直、この順位には驚きました(失礼かもしれませんが)。本人でさえ驚いたと言っていたので(笑)。ただ、自分もいずれは代表に入る選手だと思っていましたし、ジュニアの頃から実力は誰もが認めていた通りだと思います。Dスコアがめちゃくちゃ高いというわけではありませんが、とにかく1つの1つの技の質が高く、Eスコアが全体的に高水準にまとまっています。また、土井選手の体操は個人的にとても大好きなのですが、「この技の捌きは土井選手が一番好きだな」っていうのが何個かあります。平行棒のモイや屈身ダブル、鉄棒の1回ひねり大逆手などがそうですね。もちろん、基本的にどの技も質が高いので、それが高得点につながっているのだと思います。また、おそらく難しい技を行ってもそれほどEスコアが下がらない選手だと思います。なので、今後さらにDスコアを上げてきたら、橋本選手にとっても脅威になるのではないかと思います。
その他の選手は後日...
ただNHK杯も迫ってきているので、先にそちらの方を投稿するかもしれません。(今更だけど試合間隔短くない?)
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