宇宙戦艦ヤマト2202 第1章 感想(ネタバレあり)
今年の秋に宇宙戦艦ヤマト2205が上映されるので、そろそろ積んである2202のDVDを観て復習しておくことにする。サクッと1回だけ見直して雑感を述べる。いつも通り悪かった点から挙げて、次に良かった点を挙げる。分からなかったことは後に伏線として回収されるかもしれないが、私はこれを書いている時点で劇場版の1回とDVDの第1章を1回見直ししただけだ。いつも通りあまり深くは考えて書いていないので、間違いがあればご指摘を頂けたらと思う。
1.悪かった点
1.1.音楽の使い方が気に入らない
第1章の冒頭、白色彗星のテーマ。パイプオルガンの超高音から徐々に和声が完成されていく、あの特徴的な始まりを再現して欲しかった。ちゃんとアキラさんは曲をそう書き直してるでしょ?いきなりメロディーってのは無粋。
オーディオコメンタリー初めて聞いたんだけど、このテーマを冒頭に使うのは「決まり」と言う割にはこだわりを感じない。
https://youtu.be/iwLfcUEnQKs
序盤の戦闘からあの音楽を使うのもナンセンス。あれはサルガッソーからの脱出の印象が強く、もっと熱いシーンに使って欲しかった。南部の言う通り、「茶番」に使う曲ではない。
エンディングにこの曲を使ってしまうかー。俺エンディングは毎回飛ばすから、エンディングに使われてもあまり嬉しくない。ヤマトは挿入歌を非常に大事にしており、実際効果的に使っていた。曲の持つ力の使い方を間違えているのではないか?
1.2.分かりにくいシーンが多い
大帝の独白は何を言っているのかよく分からない。まあ冒頭で作品のテーマを言うのはよし、後で分かるかもしれない。テレサのメッセージもよく分からない。これ初めて見る人は混乱するのではないか?私は「さらば」を知っているから古代の「助けを求めている」ってのも分かるが、このセリフで、「救う」とか「愛が必要」と言っている「侵略者」から何者かが「助けを求めている」って納得できるのか?その点では、島のセリフに説得力が出て良かったのかもしれないが。
戦闘中の古代の歯を食いしばった顔アップも何を表しているのかよく分からなかった。厳しい戦いだということか?戦い自体に疑問を持っているのか?
まあ物語の初めによく分からないシーンが出てくるのはよくあるので、それほど気にはならなかった。
2.良かった点
2.1.作画が良い
2199では終盤に作画崩壊が起きていたが、今作は第1章を観ただけで作画に相当力が入っていることが分かる。作画した人により少し顔に変化はあるが、それほど気にならない。背景の宇宙や建物もよく描かれている。
拡散波動砲は素晴らしい。かっこいい。これは冒頭10分PVの時点で出ていたと記憶しているが、当時の私に2202は名作になると思わせるものだった。
2.2.さりげないオマージュ
私が反応できたのはコスモタイガーⅡの金田パースと復活編の輸送艦くらいだが、こういうのは旧作を観てる人からすると嬉しい。さりげなく、ね。
3.まとめ
いつもの癖で悪い点を長く書いてしまったが、第1章の内容に関しては
大満足
である。物語の出だしとしては申し分ない。ガミラスがテレサを知っており、色々と謎はあるがどうやら事は重大。ヤマトが出撃する十分な根拠がありそう。そして古代がガミラスに呼ばれる所でエンド。次の展開は何があるんだろうとワクワクする。第2章が楽しみで仕方ない。
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