宇宙戦艦ヤマト2199 星巡る方舟 感想(ネタバレあり)
2202のネタバレも含むので注意。「ヤマトよ永遠に」にも言及してるけど、40年前の作品だからネタバレもクソもないか。
ヤマトといえばオカルト。旧作を知っている人はそこに異論無いはずだ。
というわけで星巡る方舟はオカルト回。ジレルの不思議なパワーを中心に物語が進む。
ヤマト内部事情
冒頭の北野と南部の会話。こいつらタメなのか。憶えていないが確かに2199本編でもそんな描写あったかもしれない(?)
追記:2199の20話で「当ててくださいよ、先輩」の台詞があった。南部は北野の1学年上っぽい。航海の間にタメ口を使う仲になったのだろうか。
沖田が孤独なのは本編と変わらず。
岩田・・・遠山・・・こいつらバラン星の後で戦死するんだよな。死亡が確定したのは2202でゴースト出演したときだけども。星巡る方舟を劇場で観た当時は2202を知らなかったので、このような心境にはならなかった。
ガトランティス
ガトランティスの設定は2202で改められた。かなり強引ではあるが今作もその設定で観ることは(一応)できる。
ダガームは艦内で酒池肉林の宴を開いていた。ガミラスで言うところのゼーリックと同じとも考えられる。蛮族設定はガトランティス全体の話ではなく、今作のサーベラーが言う通りダガーム周辺の出自の問題なのかもしれない。2202の設定ではガトランティスに多様性は無く、ずっとコピーが続く。蛮族キャラが続いていてもおかしくはない(?)
しかしパラカスの「この戦にもはや大義はない」ってのは説明できない。やはり2202の設定とは異なると認めるしかない。このキャラは出渕監督のお気に入りとWikipediaに書いてあり、何とも皮肉である。
サーベラーの鉄扇は2202でも続けて欲しかった。よく似合っている。鉄扇での格闘シーンとか見たかった。まあそうすると完全にキャラが崩壊するんだけど。
デスバテーターが格闘戦?と思って調べたら、2199では旧作から大きさが変更されてたのね。かなり小型化されている。
音楽
ヤマトの操作系が乗っ取られたときの音楽が良い。オカルトヤマトによく合っている。
共闘時の音楽にヤマトのテーマとガミラスのテーマが入っているのは熱い。「新たなる旅立ち」の三つ巴の戦い(?)を思い出した。
エンディング曲の最後に2199本編の音楽を混ぜるとか、私はこういうのに弱い。良いぞ、もっとやれ。
しかし今作にテレサのテーマを使うのはどうなのか・・・。雰囲気は合っているがこれは完全にテレサでしょう・・・(語彙不足)
最後のヤマトが健在だと分かるシーンでの「永遠に」の音楽もあかんでしょう。これはちょっと壮大すぎる・・・サーシャ・・・可哀そうに・・・。
この辺りは旧作を知っている人の戯言かもね。2199から入った人なら多分違和感ないでしょう。
その他
2202で出てきた撃たない選択、2199本編でメルダが既に実践済みだが、星巡る方舟でも古代が実践していた。つまり2202のあれは3度目だったのだ。
レーレライ、自分の名前だけは口を動かすのね。他は全てテレパシー?
惑星シャンブロウの表面構造が変わる時、巨大な構造物が大量の水と一緒に昇っていく様子を幻視した。これは・・・都市衛星ウルク・・・?いや、考えすぎか。
惑星シャンブロウ、あえて言おう。「なんと速いワープだ・・・」
最後の桐生の振り向き、あれは説明されないと分からないよ・・・。色々と考察の余地はあって楽しかったけども。
まとめ
まとめと言いつつ上記と関係ないことを書くが、今作は台詞のクサさが少し苦手である。古代とか山崎さんとかね。これは好みの問題だろうけど毎回書いておく。3種族が手を取り合うあたりも超展開な感じがあったけど、まあ良いやと思えるレベル。
感動の力作とは言えないが、違和感なく2199本編を補強してくれる。個人的にはまあまあの出来栄え。
以下落書き
音楽の使われ方を確認するために「永遠に」の最後を観返したが、やはりヤマトはオカルト。そして何だよこの展開!ふざけんなよ!何でサーシャが死ぬんだよ!納得できるかよお!(と思いつつ泣けるのがヤマト)