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ふぁるこん
2023年4月12日 18:23
**第1幕**夢を見ていた。それは、過去の記憶。私がまだ病気になっておらず、外で遊んでいた時の光景。当時感じていた夏の暑さや草木の匂いが懐かしい。あれから10年も経つのに、今でも思い出せる自分はすごいなと素直に感心する。それは彼、浅田 雪(せつ)君との思い出。彼の名前から、ゆきちゃんと私が呼ぶことを凄く嫌がっていたけれど、そんな彼の様子を見るのが凄く好きだった。 笑顔を見
2023年4月14日 12:13
**第2幕** カフェのテラス席に座ってオレンジジュースを飲みながら、行き交う人をぼんやりと眺めて物思いに耽っていた。 今日はライブなどのイベントが無いからか、人通りはまばらだ。 1ヶ月前にここで行われたカノンさんのライブとその後のやり取りを思い出すと、心が温かくなるのを感じる。 改めて、ワンダーランドに来たのは他でもない2人に会いに来たからだ。「お待たせ、さちちゃん」 声を
2023年4月19日 17:56
**新和20年9月20日**例えば、ハル子とわたしがこの日に話をしてなかったら、きっとこの先に明るい未来はなかったのかもしれない。そのくらい大切な日になった。それは、お互いのことを知って、お互いの手を取り合うことができたからだろう。わたしたちは、きっとこの日に本当の友達になれたんだ。**第3幕** ハル子と話をしてから数日後に改めて、ハル子をABCカフェに誘うことにした。 メッ
2023年4月26日 20:13
***中幕*** ある日の昼下がり。 時間が空いたので、アイランドの教会へ足を運んだ。 これまでの経験上は、3回に1回はシスターに出会えているので、少しの期待を抱きながら教会の扉を開いた。 そこには、スノウちゃんだけがいてシスターの姿で掃除をしていた。 仮想空間の施設内はゴミや埃が溜まることはないが、磨くと透過率が上がり、ピカピカするため、箒とちりとりはないが雑巾は存在する。