【R18版】ケモミミ少女になったのでエンタメで覇権を取りたいと思います①

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 あるおっさんが、目覚めたらケモミミ少女だった話。

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※本作品はR18指定の内容です。note運営の判断の如何に関わらず18歳未満の閲覧はご遠慮ください。

 こういう時に"気がかりな夢"を見るのはお決まりだろう。
 朝起きたらケモミミ少女になっていた。

 後にも先にも、ただのおっさんがケモミミ美少女に変化したなんて話は聞いたこともない。
 鏡を見れば分かる。小さくて可愛くて大きな耳と九尾の尻尾。
 金髪の髪と緑色の瞳。
 声から何から全てが可愛かった。
 耳を触れると感触があるし、触った音がする。
 尻尾もふんわりしていて、掴むと確かに感触もある。それどころか、耳も尻尾も意識して動かす事もできる。
 本物だった。コスプレではない本物の耳と尻尾だった。

 俺は元々三十代の俗に言う子供部屋オジサンだ。
 母親は健在だが、俺の仕事は非正規だし、父親は亡くなったし、兄弟が居るわけでもない。まぁ何と言うか詰んでいるタイプの男である。

 それが美少女に変化するなんて、二階級特進どころか、三等兵から元帥にのし上がったようなものだ。
 一人で小躍りし、ただただ鏡を見つめる。
 しかし待てよ、俺は頭がおかしくなったのかも知れないぞ?
 認識がおかしくなっていて、他の人間からはただのオッサンなのに、一人で美少女と思い込んでいるのかも知れない。

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