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【小説】○スガキ屋①

 魔法を失った世界で魔族の錬金術師があれやこれやする話。

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※挿絵はDALL·E/GPT4を用いています。


 化学と錬金術が分かたれて、もう千年になる。
 "大災厄"の時、その場にいた錬金術師が死んだ。
 彼女――翡翠様はその唯一の生き残りだ。

 大災厄により、この世の中の魔素が消えてなくなった。
 正確に言えば、我々の利用可能な形ではなくなった。
 それ故に、世界の魔法を前提にした技術は全て無に帰した。
 ただ一人、翡翠様と言う例外を除いて。

 世界は魔法を失い、魔法生物は消えるかか弱い生き物へと変化した。
 魔族は、亜人の一種へと身を落とし、そしてその中で科学技術を発展させた人類が躍進する。

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